文化・芸術

2020年6月28日 (日)

林家正雀 正本芝居噺の会

今月初・・・というか、本当に久しぶりの生の落語会です。
落語界で唯一「芝居噺」をやっていらっしゃる林家正雀師匠。
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落語会というより、この芝居噺を記録に残すための撮影会です。
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コロナウイルスの影響もあり、20名限定という、大変贅沢な会でした。
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当然、昼・夜の両方に申し込みました。
【昼の部】
◇「真田小僧」       金原亭馬久
◇「真景累ヶ淵・水門前」  林家正雀
【夜の部】
◇「近日息子」       金原亭馬久
◇「鰍澤」         林家正雀
・・・いやぁ、実に良かった。
何か、歴史的な企画に立ち合えた気がします。
幕末の三遊亭圓朝から明治・大正の三遊一朝、昭和の八代目林家正蔵(彦六)師匠から平成・令和の林家正雀師匠へと連綿と受け継がれた芝居噺。
やはり、いつまでも残して欲しいものです。

2020年5月26日 (火)

国立劇場の公演

緊急事態宣言が解除されても、まだまだ芝居や演芸などの公演は・・・。

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三宅坂の国立劇場の公演中止の告知メールが来ました。

今月・来月はおろか、7月の公演も中止になっています。

[国立劇場大劇場]

・6月歌舞伎鑑賞教室      6月 2日(火)~6月21日(日)

・7月歌舞伎鑑賞教室      7月 3日(金)~7月17日(金)、

                7月22日(水)~7月27日(月)

・ Discover KABUKI    7月24日(金・祝)~7月27日(月)

[国立劇場小劇場]

・6月邦楽公演    6月 6日(土)

・6月雅楽公演    6月20日(土)

・6月文楽若手会   6月27日(土)・28日(日)

・8月文楽公演    8月3日(月)~9日(日)

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[国立演芸場]

・5月特別企画公演  5月29日(金)~5月31日(日)

・6月上席公演    6月 1日(月)~6月10日(水)

・6月国立名人会   6月 1日(月)

・6月特別企画公演  6月 2日(火)

・6月中席公演    6月11日(木)~6月20日(土)

・6月花形演芸会   6月21日(日)

・7月上席公演       7月  2日(木)~10日(金)

・7月中席公演       7月11日(土)~19日(日)

・7月花形演芸会      7月23日(木・祝)

・7月国立名人会      7月25日(土)

・7月特別企画公演  7月26日(日)

・7月特別企画公演  7月27日(月)~29日(水)

※国立演芸場では、新たな企画による公演を検討しております。

大劇場や小劇場は、かなり大規模ですから、やはり「密」の回避は困難だと思いますが、演芸場は・・と。

2020年5月17日 (日)

にっぽんの芸能

今日の午後は、「日本の話芸」を視聴した勢いで、そのままNHK教育テレビ(Eテレ)で「にっぽんの芸能」まで視聴してしまいました。

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とにかく明るく笑える歌舞伎「釣女」を中村鴈治郎・片岡愛之助ほか豪華顔ぶれで!

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スタジオには美貌の若手女方・中村莟(かん)玉を招き初々しい素顔のトーク。

・・・なかなか面白かった。

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そして、番組最後の、いとうせいこうさんのコーナーが興味深いものでした。

台詞の言い回しのこと。

文楽でも、同じ決め台詞でも、人によって感情の入れ方などが違っているということ。

勉強になりました。

教育テレビもいいですね。

普段なら聴き逃していましたが、これも外出自粛のおかげですね。

とても良い日曜日の午後になりました。

夜は、林家正雀師匠の17席目の前動画配信「紙入れ」を楽しみに。

2020年4月28日 (火)

紫綬褒章

落語家で「紫綬褒章」を受章した師匠方のリストがツイートされていました。

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あれっ?

春風亭小朝さんも今年受章なんですね。

上方落語の方が、早く多く受章しているのは、やはりロビー活動の上手さでしょうか?

東京は、個人単位で、ご褒美をもらうのは良しとしない雰囲気がありますから。

しかし、三遊亭圓生師匠が受章していないのは意外。

尤も、芸術祭大賞受賞、勳四等瑞宝章(叙勲)やら、昭和天皇御前での口演やら、昭和の名人の面目躍如ではありますが。

演芸の世界というのは、そもそも世の中の評価が低く、誤解を恐れずに言えば、非常に身分が低かった。

この世界に飛び込んだ多くの芸人さんは、世襲でもなければ、ほとんど「勘当」状態だったようです。

今は、「サブカルチャー」とか「B級・・」と言われて、歴史を知らない人がほとんどになり、"暗さ"はかなり払拭されましたが、昭和の時代までは、まだ残っていた気がします。

そういう点からも、1961年の桂文楽師匠が、落語家で初の受章というのは、ビッグニュースだったと思います。

平成の時代になってからは、受章者も増えました。

それだけ噺家さんという仕事が、世に認められるようになったことを映していると思います。

勿論、受章された師匠方は皆さん受章に相応しい芸の持ち主ですが。

話は違いますが、1991年に、森繁久彌さんが大衆芸能の分野で初めて文化勲章を受章された時、森繁さんはご自身の受章の喜びもさることながら、「河原乞食」と言われていた芸能や人たちに陽が当てられたことを厳粛に受け止め喜んでいたのを思い出します。

昔は、受章は珍しいことでしたが、最近は多くの芸人さんが受章するようになりました。

「紫綬(始終)褒章」というぐらいですから。

とても良い時代になりました。

2020年4月27日 (月)

湯桶読みで

寄席文字の橘右之吉師匠が書かれた、「コロナ退散!」祈願の書。

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寄席文字というのは、芝居や相撲の文字も同様ですが、縁起を担ぎ、人を集めるためのものですが、今回は追っ払うための渾身の筆です。

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「湯桶読み」って言うのは、日本語における熟語の変則的な読み方の一つ。

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漢字2字の熟語の上の字を訓、下の字を音として読む「湯桶(ゆトウ)」のような熟語の読みの総称。

「重箱読み」というのもありますが!これは音と訓の順番が逆のパターンを言いますから、同じ意味。

湯桶(ゆとう)は、蕎麦湯を入れる器のこと。

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憎き【殺那(コロナ)】を「てめぇ!この野郎!」斜にぶった斬る!

悪霊退散!殺那撲滅!って、新興宗教ではない。

・・そんなに息巻くこともありませんが。

2020年4月23日 (木)

今日の"積ん読蔵書"

今日の"積ん読蔵書"は、少し、少ぅしアカデミック。

落語の歴史をまとめた2冊を掘り出しました。

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尊敬する東大落語会の重鎮の山本進先生の「落語の歴史」は、まさに教科書です。

この本は、写真も多くカラフルでコンパクトで、通読しなくても、落語のことがよぉく分かります。

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吉川潮さんの「戦後落語史」は、立川流との繋がりも多い直射らしいぶぶんもあり、歴史本というよりも出来事年表的なものかもしれません。

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確か、吉川さんの奥さんは、粋曲の柳家小菊さんだったと思います。

今日は、復習の意味から、これを斜め読みしよう。

2020年4月22日 (水)

"積ん読蔵書"の読書

"積ん読蔵書"には、タウン誌も何冊かありまして。

といっても、最新情報ではなくて、随分昔のもので、まだ刊行されているのかも分かりません。

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2002年秋の地域雑誌「谷中・根津・千駄木」。

いわゆる谷根千(やねせん)を紹介する季刊誌の其の七十一号です。

今から18年前。

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特集が「志ん生のいた町」。

お弟子さんの古今亭志ん五師匠が出ています。

(志ん五師匠も、10年前に亡くなっていますが)

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2006年1月の亀戸〉砂町・大島の雑誌「すなしま」の第10号。

今から12年前。

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特集が「もっと落語を楽しもう!」。

巻頭インタビューで柳家さん喬師匠が登場。

テレワークの徒然を慰めてもらうことにします。

それぞれ古い本ですが、当時の様子とそれから今日までを比べて、予想が当たったとか・外れたとか、こんなことになったとか・ならなかったとか、別の楽しみ方も出来るから面白い。

2020年4月20日 (月)

まつど宇宙と科学の日

今日は「まつど宇宙と科学の日」だそうです。

これは、松戸市出身の女性宇宙飛行士「山崎直子」さんが、2010年に宇宙での任務を終えて地球に帰還した4月20日に因んだもの。

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今年でちょうど10年目。

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山崎さんは松戸市の名誉市民です。

毎年、市民会館のプラネタリウムで、特別なプログラムが投影されているようです。

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でも、今年は中止になっているようですね。

2020年4月18日 (土)

雷門の大提灯

浅草寺の雷門の大提灯が戻って来たようです。

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浅草のシンボル、浅草寺の雷門に下がる大提灯が7年ぶりに新調され、掛け替えられました。

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これまではほぼ10年ごとに作り直されてきたが、昨年の台風などで劣化が進み、東京五輪も控えていたことから時期を早めたんだそうです。

新型コロナウイルスの影響で、お披露目のイベントは中止され、奉納の祈禱だけが行われたそうで、ちょっと寂しい物でした。

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浅草寺の総門である雷門は、風神雷神を左右にまつっていることに由来し、江戸中期には飾られていたことが浮世絵などからもわかります。

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1865(慶応元)年12月の田原町大火で炎上したが、その後、持病の快復祈願に訪れていた松下電器創始者の松下幸之助の寄進によって1960年に再建。

以来、大提灯下部の錺(かざ)り金具には正面に「松下電器」、背面に「松下幸之助」と記した銘板が付けられている。

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今回、この金具が初めて新調されたそうです。

大提灯は高さ3.9メートル、幅3.3メートル、重さ700キログラム。

福井産の手すき和紙を用い、骨組みは京都丹波の竹林から切り出した一本竹を使用。

71年に2代目の新調を担って以来、今回までの6代は京都の高橋提灯で制作され、大き過ぎて高速道路の料金所を通れないため、一般道を使い2日をかけて運ばれた。

外出自粛の今は浅草には行かれませんが、そのうちに見に行こうと思います。

やはり雷門には大提灯がなくては。

2020年4月15日 (水)

こんな本も

今日も、自室の"積ん読蔵書"を当たっていると、こんな本がありました。

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學燈社の「國文學」で、2008年の6月号の特集「落語を愉しむ」。

これも読んだかなぁ?

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江戸(東京)と上方(大阪)の落語の比較論もありそう。

都々逸や子どもや昔話との繋がりや関わり。

これは明日の徒然のテキストにしよう。

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