書籍・CD・DVD

2020年7月22日 (水)

新曲発売日

本日、7月22日、新曲「ゆみごころ」の発売日です。
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ご本人、高校時代に弓道をやっていて、有段者(2段)だそうです。
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どこぞの知事のどこぞの海外の大学の怪しい卒業証書とは違って、これは正真正銘の免状です。
新曲のフルコーラスは、昨日放送された某ラジオ局のアーカイブで何十回も聴いて、覚えてしまいました。

2020年6月15日 (月)

上方落語四天王の本

恐らく、買って読むことはないと思いますが、上方落語本。
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【上方落語の四天王】
六代目笑福亭松鶴、桂米朝、五代目桂文枝、三代目桂春団治。彼らは、戦後間もない頃、相前後して上方落語界に入門した。時には助け合い、また時には競い合って芸を磨き、やがて一世を風靡、四天王と称されるまでになる。滅亡寸前だった上方落語を復興させた功績は大きい。
それぞれに異なる個性・芸風で人々の心をとらえた四天王。
その芸の魅力とは何か?
著者は、実際の演目を例に挙げながら綿密な考察を加え、芸の本質を鮮やかに浮かび上がらせる。
演者の声・口調・間・仕草など細部にまでこだわった分析は、落語口演を聴き続けてきた著者ならではのものである。
四天王への敬愛の念と、その芸への鋭い洞察が光る、画期的な四天王論。
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【上方落語四天王の継承者たち】
戦後上方落語界を拓いた四天王(笑福亭松鶴・桂米朝・桂文枝・桂春団治)の継承者、枝雀・仁鶴・春蝶・ざこば・小米・南光・松葉・千朝・吉朝・喜丸。
彼らは、師の芸を受け継ぎながら、独自の芸風をいかに創り上げていったのか―著者は鋭い批評眼によって、その謎を読み解いていく。
枝雀と仁鶴の意外な共通点、ざこば・南光の芸に息づく米朝・松鶴の芸脈、早世した春蝶・松葉・吉朝・喜丸の人と芸、さらに大阪での立川談志の素顔など、興味深い事実も初めて明らかにされる。
「優れた芸を記録し、広く世に知らしめたい」という想いで綴られた、珠玉の随筆集。
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・・・絶滅寸前だった朱鷺のような状態から、今の隆盛に至るには絶対に外せない4人(四天王)のこと、そしてそれを継承して来た(している)噺家さんたち。
上方落語には詳しくないので、部分的にしか分かりませんが。

2020年5月23日 (土)

落語暦

「落語暦(らくごよみ)」という落語本。

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https://www.amazon.co.jp/dp/4904213858/ref=cm_sw_r_other_apa_i_W7iYEb33R0A74

1月1日の「御慶」から12月31日の「芝浜」まで1日1本、地域寄席「狸ばやし」の主人が選び抜いた落語を紹介。

旧暦、西暦を都合よく使い、歴史、映画、文学を歩き、記念日を活用し、だじゃれやこじつけで、全ページに描かれた粋な挿絵とともに春夏秋冬、年中楽しめる落語ガイドブック。

例えば、6月10日は「時の記念日」で「時そば」。

こういう例は分かりやすいですが、中には苦しい、こじつけのようなものもあるようです。

2400円。(高いよね・・・)

2020年5月19日 (火)

「緊急事態宣言」の歌

もう1ヶ月以上前の動画です。

さだまさしさんの「緊急事態宣言」。

今また聴き直して、緩みから再び感染者を増やさないように。

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もう1ヶ月以上前の動画です。

さだまさしさんの「緊急事態宣言」。

今また聴き直して、緩みから再び感染者を増やさないように。

https://youtu.be/wxKhZZtcJWg

〈お前のおふくろを 死なせたくないんだ〉ではじまるこの曲では、ウイルスに罹らないことの重要性、生活インフラを守る〈警察、消防、郵便、宅配、コンビニ、薬局、スーパー、自衛隊のみんな〉、そして医療関係者に対する感謝とエール、さらには争いを超え、連帯を求める〈今 ひとつになろう〉といった呼びかけが歌われており、発表直後から大きな話題を集めた。

2020年5月15日 (金)

からぬけ落語用語事典

面白そうな本です。
本田久作著。
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落語を聴いて「あの噺に出てくる、あれって何?」「落語ならではの言い方なの?」「言葉がよく分からない」・・・など、初心者には難しい、落語の疑問を解決してくれる、うれしい事典。
熟練者にとっては、用語解説を読むことで知っていたつもりが解消できる、目からウロコの事典です。
いつでもどこでもさっと事典を引いて、落語の「なぞ」を解くことができます。
“寄席用語”も掲載した、楽しめる・学べる事典です!
落語の噺に出てくる江戸ことば、大坂ことば、人やものの名前・地名・言い立て、さらには落語独特のいいまわしや、登場する人物までを50音順で解説している、はじめての用語事典です。
分かりにくい用語にはイラストを掲載し、寄席用語は別立てで解説。掲載用語は2200語以上あり、演目名からも用語を調べられる索引がついた、落語ファン必携の用語辞書です。
例えば・・・。
昭和37年(1962)当時東京の落語界で飛ぶ鳥を落とす勢いの新作派の歌奴(三代目円歌)、(初代)三平、米丸、円右、柳昇、小金馬(三代目金馬)の六人が旗揚げした新作落語発表会が「創作落語会」。
1963年、客演でこの会に出演し錚々たる東京の噺家の度肝を抜いたのが、米朝の「一文笛」でした。
・・・なるほど、そうだったんだ。

2020年5月13日 (水)

落語の入り口

先週の金曜日と今週は昨日まで、ご公儀のご法度を破って、江戸川を渡ってしまいましたが、今日はおとなしくしていようと思います。 

私のような不要不急の者がいたずらに"関所破り"をするよりは、同じ1人なら、働いている人を優先すべきでしょうから。

ということで、今日の"積ん読蔵書"は、東京かわら版編集の「落語の入り口~落語と創造のコミュニケーション」という、ややマニアックな感じのするもの。

2017年刊ですから、比較的新しい。

例の「昭和元禄落語心中」が妙に囃し立てられていた頃のものです。

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「どこが面白いの」「刺激的なの」 

漫画家、作家、映画監督、ミュージシャン、認知科学者たちの心をとらえる!

魅力的な落語の世界を、一から解きほぐす。

基本や疑問、噺のはなし。

制作の裏側や、「落語ブーム」の解明まで。

2005 年以降ずっと続く"落語ブーム"。

長寿番組「笑点」は視聴率ランキングの常連で、「赤めだか」「タイガー&ドラゴン」「どうらく息子」といった落語を題材とした作品が数多く制作され、寄席には若い女性ファン「らくこ」が連日押し寄せる。

本書では、江戸時代からの伝統・大衆芸能である落語について、一から知り、実際に足を運んで楽しむための入門書。

何が面白い要素なのか、今聴いておくべき落語家は誰なのか、知っておくと“ 通"な専門用語などを、現役の落語家や漫画家、作家、認知科学者、社会学者などが多角的に紹介、分析する。

・・・大それたテーマではありますが、やや自己中心的な、独断的な、自己礼賛的な部分があるのは、こういう位置付けの人たちだから仕方がないと思いますから、掛け値をして読む必要があります。

2020年5月10日 (日)

落語専門誌「落語」創刊号

今日の"積ん読蔵書"は、昨日の落語専門誌「落語」が面白かったから、その増刊号を引っ張り出しました。

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1979年夏ので刊行です。

今から41年前のことです。

この年にはどんなことがあったかと言えば、"国立演芸場」がオープンしたんですね。

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東京では、昭和の名人たちから、四天王(談志・圓楽・志ん朝・圓鏡)の時代に世代交代。

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そうそう、「笑点」のハワイ(公演)ツアーの広告があったりで、当時の世相も垣間見ることが出来ます。

それから、裏表紙に感動しました。

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演芸評論家の山本益博さんの名キャッチコピー。

「明治の人は志ん朝を聴けなかった」。

当時は、今よりもずっと古典落語重視で保守的、頑固な明治の人たちもご存命で、圓朝やら、三代目小さんやらが礼讃されていました。

しかし、圓朝が名人だったと言われて、勿論否定はしませんが、その明治の老人たちとて、生の圓朝や小さんを聴いたことがない。

それなのに「圓朝・小さんは名人だ!」って。

確かに、我々は圓朝・小さんは聴けなかったが、その代わり古今亭志ん朝を生で聴くことが出来る。

明治の人たちは、こんなに素晴らしい名人志ん朝を聴くことが出来なかった。

・・・至言ですよね。

我々は、志ん朝を行くことが出来ました。

2020年5月 7日 (木)

落語の落(さげ)

今日もまだ在宅が続きます。

久しぶりに"積ん読蔵書"を引っ張り出しました。

東洋文庫の「新編 落語の落(さげ)1・2」。

版は小さいですが、箱入りで布張りのハードカバーで、それぞれ税別で2400円也。

1997年の刊行ですから、半世紀近く前の本。

・・・読んでみようかな。

落(さげ)は落語のいのち。

明治・大正期の文人,海賀変哲が実際に見て,聴いて,集めた三百数十種の「落」にあらすじを付して落語の真髄にせまる。

第1巻には,大正7年の単行本「落語の落」全編を収める。

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こんな書評がありました。

実際に見て聞いた、300以上の落語の「落(さげ)」を集めた、笑いのいいとこ取り。

このところ、“花見”がどうのとかしましくあったが、私が花見と聞いて思い出すのは、落語の「あたま山の花見」(上方では「さくらんぼ」ともいうらしい)である。

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アニメーション作家の山村浩二の作品が、何年か前に話題になったこともあり、知っている人も多いかもしれない。

さすがに一席ぶつわけにもいかないので、東洋文庫の『新編落語の落1』から。

〈吝兵衛(けちべえ)という男が、或る時花見に出かけたが、名の如き吝な男だから、落ちて居た桜実(さくらんぼ)を食ったばかりで何も食わず飲まずで帰って来たが、その桜実に土が付いて居たので、頭から芽をふき始めた〉。

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手ぶらで花見に行くなんて無粋なことをするから、頭から桜の芽が出た、というんですな。

これはもうSFの世界である。

で、この桜が〈周囲七八尺〉にも育ってしまう。

それが見事だと見物人が集まるわ、頭上に茶屋が出るわの大騒ぎ。うるさくてたまらんと桜を引っこ抜く。

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〈そのあとへ大きな穴があいたが、或る日外へ出ると大夕立に逢って、頭の凹(くぼみ)の処へ一杯水がたまった。

吝兵衛はヒヤリヒヤリしていゝ心持なので、水をあけずに置くと、いろいろと魚が湧き出した〉

桜から池へ。見事な飛躍である。

すると釣り師は来るわ、芸者を連れて船を出す者まで現れて、花見のうるささどころの騒ぎじゃない。

何がおかしいって、この吝兵衛の場当たり的な行動ほど、笑えるものはない。

自分を棚に上げて、「桜が悪い」「池が悪い」と対象を責め立て、根本的な解決をしようとしないから、どんどん事が悪くなっていく。

とはいっても、その根本原因は、吝兵衛のスタイルそのものにあるのだから、悪い方向へ一度歯車が動き出したら、もう止めようがない。

だからといって、吝兵衛を責めたらそれで済むか、といったら決してそうじゃない。

おそらく吝兵衛によって周囲も迷惑を被っているだろうが、吝兵衛というスケープゴートを立てたって、何も解決には至らないだろう。

じゃあどうするか。

それはこの本の中に答えがあった。

「馬鹿馬鹿しい」と笑い飛ばすのである。

「馬鹿だなぁ」と事態を笑いに転換するのだ。

「笑い」こそ、何者にも勝る武器はないなあと、このところ思いを強くするのである。

・・・「あたま山」という噺は、私が落研に入部して初めて演った想い出(トラウマ)の噺です。

先輩から、「馬鹿馬鹿しいけど、馬鹿馬鹿しいと思って演ったらいけない」と言われたのを思い出します。

2020年4月28日 (火)

三井越後屋のビジネスモデル

今日の"積ん読蔵書"は、珍しくビジネス本です。

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5年ぐらい前の本ですが、恐らく師匠が三越劇場開場88周年で創作して公演した「三井の貸し傘」を演らせていただくのに、少し越後屋のことを勉強したので、この時に買ったものだと思います。

「江戸の三井、大坂の鴻池」と言われた豪商。

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その「現金掛け値なし」などの商法は、今で言えば、最先端のビジネスモデルでした。

ピーター・ドラッカーに「世界最古のマーケティング」とまで言わしめた越後屋のマーケティング。

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江戸時代から現在まで続き、一大財閥・三井グループを形成した越後屋のビジネス・モデルのイノベーションを辿ることで、現代の日本企業の原型が成り立つまでをひも解く。

・・本にはほとんど折り目などがついていませんから、本当に積ん読だったんだと思います。

師匠の「三井の貸し傘」も、とても良い噺です。

越後屋の旦那(三井某)の役を演じる(台詞)時は、少し緊張しました。

・・・しかし、いずれも以前から言われていたことですが、残念ながら、銀行と百貨店のビジネスモデルは、ほとんど破綻しつつあります。

鴻池善右衛門が出て来る噺もやらないとなぁ。

2020年4月25日 (土)

東京かわら版

定期購読している「東京かわら版」の5月号が届きました。

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一見コロナの影響もなく、いつもの通り、特集や情報がどっさり掲載されています。

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ところが、何と12ページにも渡って、3月から5月までの「中止、延期になった演芸会」がリストアップされていました。

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改めて、この暴風雨の激しさを知らされました。

そうだ、チケットを買っていて中止になった落語会の払い戻しをしないといけない・・・。

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