師匠

2020年9月 9日 (水)

稽古をした演目

演読亭の稽古の時に、かなり当てずっぽうで「師匠、師匠に稽古で聴いていただいた噺が60席を超えました」とその場の勢いで言ってしまいました。
師匠も大変喜んでくださいました。
が、稽古帰りに「おい、あんな大きな口叩いて大丈夫か?60席もあるのか?」と、真面目で臆病なもう1人の私が話しかけて来ました。
やはり心配になり、確認するために演目を羅列してみました。
やや記憶が曖昧なのと、学生時代にやった噺で、師匠に聴いていただいていない噺が数席ありましたが、これらを含めて、取り敢えず【68席】でした。
実は、3年前の師匠の喜寿のお祝いのパーティーでも「師匠の満80歳の誕生日までに、持ちネタを50席にする」と宣言していましたので、これもなんとかクリア出来ました。
勿論、ただ持ちネタ数が多ければ良い訳ではありませんから、さらに1つずつ練り上げたいと思います。
師匠に稽古をつけていただいた噺の一覧です。
演読の段階のものも含まれています。
1.明烏          24.蒟蒻問答         47.二番煎じ
2.あたま山        25.佐々木政談      48.人情八百屋
3.有馬の秀吉     26.雑排           49.抜け雀
4.井戸の茶碗       27.算段の平兵衛     50.猫怪談
5.牛ほめ                28.三方一両損              51.ねずみ
6.厩火事                29.三味線栗毛            52.ねずみ穴
7.浦島老人             30.寿限無              53.野田の宿帳
8.江島屋怪談          31.松竹梅                    54.初天神
9.阿武松                32.水道のゴム屋           55.花筏
10.おせつ徳三郎(上)  33.救いの腕               56.花色木綿
11.おせつ徳三郎(下)  34.大工調べ               57.浜野矩随
12..お花半七(上)     35.試し酒                58.一人酒盛
13.帯久                 36.短命                   59.不孝者
14.鰍沢                 37.父帰る                60.文七元結
15.火事息子           38.千早振る               61.牡丹燈籠
16.鬼子母神藪中蕎麦   39.ちゃんこの恩返し 62.三井の貸し傘
17.孝行糖              40.長短                   63.百川
18.高座の徳利        41.佃祭                  64.やかん泥
19.甲府い              42.天災               65.藪入り
20.小言念仏           43.転失気                    66.湯屋番
21.五百羅漢      44.道灌           67.揺れるとき
22.子ほめ              45.時蕎麦              68.雷月日
23.子別れ(下)     46.長屋の花見
                     ・・・頑張らなくっちゃ。
師匠から言われている「演読」をしっかり続けながら。

2020年4月20日 (月)

「Skype稽古」の準備

圓窓師匠から直接「Skype稽古」のお誘いをいただきましたが、通信する場所が悩ましく、まだ実現していません。

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師匠には「場所を考えて(探して)いますので、もう少しお待ちください」と。

師匠も「そうなんだよなぁ」って。

色々考えて、車の中でやったらどうか。

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車のセンターコンソールのアームレストにスマホを立てて、後席の真ん中に座ってみては・・・。

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これで何とか稽古になるとは思いますが。

2020年4月16日 (木)

Skype(スカイプ)

もう14年間、落語を教えていただいている、三遊亭圓窓師匠は、若い頃は「笑点」にも出演されていましたが、パソコンなどにも大変詳しい師匠です。

http://www.ensou-dakudaku.net/index.html

ホームページの内容には驚かされますが、インターネットの前のパソコン通信もやっていたそうです。

それぐらいですから、今年80歳になりますが、我々よりも詳しいところがあります。

新型コロナウイルスのおかげで、稽古場に集まって稽古が出来なくなったら、今度は「Skype」で稽古をやろうと仰っています。

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おいおい・・・。

しかし、「Skype」をやろうとしたら、交信する場所が悩ましいんです。

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普通の人々会話ではありませんから、かなり大きな声になりますので、どこでもという訳には行きません。

ましてや自宅でも・・・。

実は、あまりに気が進まないので、車の中が良いのではないかと思ってはいるのですが、師匠には「師匠、場所を探していますので、もう少し待ってください」て、時間を稼いでいます。

靴下でもマスクを

https://youtu.be/Jd3vmXx93sU

靴下を鋏で切るだけでマスクが出来るそうです。

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やってはみたいけど、失敗すると勿体ないので、100円ショップに行きたいけど、混雑しているかも。

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それなら暫く我慢ですが。

2020年4月 7日 (火)

コロナ疎開?

緊急事態宣言の対象になっている都府県から、他の道府県に行こうとする輩が増えそうですね。
そんなことをしたんじゃ、宣言を発出した意味がありません。
どうして分からないかなぁ。
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わざわざ、とんでもない"お土産"を持ち帰って、実家の家族を不幸にするなんて。
ましてや、特に縁もない場所に行って、ただウロウロするなんて、もうクズですよ。...
対象エリアから来た人間を拒否するのは、差別でも何でもありません。
当然だと思います。
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とにかく、静かにしていれば怖くないんだから。
おバカな2割たちがネックになりますね。
困ったものです。

2020年3月 8日 (日)

落語っ子連稽古会

冷たい雨の中、不死身の落語っ子連は、今日も愉しく稽古を行いました。
場所は、いつもの豊島区千早地域文化創造館でも、江東区古石場文化センターでもなく、池袋の某所をお借りしました。_20200308_095256
参加者は百梅さんと私の2人だけで、師匠に「たっぷり、じっくり、どっぷり」とご指導いただきました。
 
◇「ちりとてちん」              百梅さん
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 ◇「長屋の花見」                  流三
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 ◇「茗荷宿」                          百梅さん
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 ◇「鬼子母神藪中の蕎麦」  流三
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噺の稽古の合間に、師匠から芸談やその他面白い話を聞くことが出来ました。
たっぷり、じっくり、どっぷりと・・・。
斯界の大看板を3時間も独占してしまいました。
外は冷たい雨でしたが、稽古場は明るく楽しかった・・・。

2020年3月 6日 (金)

今度の稽古会

今度の日曜日は落語っ子連の稽古会です。
ところが、いつもの稽古場所の豊島区千早地域文化創造館が、一連のコロナ騒ぎで使えなくなり、別の場所でやることになりました。_20200223_150849_20200306213901
ところが、落語っ子連は、メンバーがみんな遠隔地で、しかも教員が多いので、稽古場所は確保出来たものの、欠席者が、多くなってしまいました。
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結局、メンバー9人のうち参加出来そうなのは、私と百梅さんの2人だけ。
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師匠にメールで「2人だけですが、よろしくお願いします」。
すると師匠から「たっぷり、みっちり、どっぷり、やりましょう」という返信。
日曜日は、2人だけで、大看板を独占します。
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高座本も3~4冊は持って行こう。

2020年2月10日 (月)

五百羅漢・・

「師匠、桂やまとさんの独演会で"五百羅漢"を聴いて来ました」
「あぁぁ、どうだった?」
昨日の落語っ子連の稽古で、師匠に真っ先に報告しました。
「五百羅漢」は、三遊亭圓生師匠しかやる人がいずに埋もれていた噺を、弟子の圓窓師匠がオチだけを残してほとんど全編改作したものです。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2020/01/post-87267a.html
https://www.youtube.com/watch?v=lZ1vgK0paKg
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一昨日の独演会で、やまとさんが、直に圓窓師匠に稽古をつけていただき、ネタ下ろし(初演)しました。
この噺、私にとっても、圓窓師匠から教えていただいた十八番の一つであり、満を持して聴きに行きました。
プロの噺家さんの高座について、コメント(批評)などは出来ませんが、まず不思議な感覚になりました。
随分長く落語に触れていますが、初めての経験・感覚でした。
私が、稽古して演じたことのある噺を、同じ本(高座本)でプロが演るのを聴いたこと。
ストーリーを熟知していて、次にどんな台詞が出て来るかは、誰の噺を聴いても分かりますが、そのレベルでなく、覚えている同じ本で仕込まれた噺ですから、私の頭の中に克明に台詞や語りが先行していて、その後をなぞるように噺が進行して行くという・・・。
師匠にも、こんな経験は初めてでしたと。
とは言え、やまとさんは、師匠の高座本に沿って、丁寧に作り上げていました。
口伝が原則の世界ですから、初演では当然のことだと思います。
ところが、私は、師匠からのアドバイスなどもあって、むしろ稽古の時に師匠がほとんど思い付きで変えた部分や、アドバイスに基づいて私が変えた部分もあって、後半部分はかなり演出が違っています。
私は、後半は、地語りの部分をなくして、全て、台詞と仕草で噺を進めています。
また、師匠の高座本も、私が覚えた時から改訂された部分もありますから、やまとさんのとかなり違いました。_20200112_191905_20200210124401_20200210171201
師匠からは、「流三さんのやり方(台詞と仕草だけで進める)も、とても良いよ」と言われていますから。
尤も、稽古の時に師匠からアドバイスされて、変えたものです。
・・・師匠は、今回のやまとさんが演ってくれたことを、本当に喜んでいました。
「五百羅漢」の高座本を読んだやまとさんの奥さんが涙を流したそうで、これも喜んでいました。
私をはじめ、素人の弟子たちは、師匠の創作噺を演らせていただいていますが、即興が求められるプロの噺家さんには、なかなかやってもらえる機会が少ない中で、今回のやまとさんの口演は、本当に嬉しかったようです。
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プロの噺家さんと比べたり、張り合ったりする訳ではありませんが、私にとっても、大変参考になりました。
プロでもアマでも、いつも師匠から言われていることを忠実に実践することが大切だと。
・・・やまとさんから、お礼のメールが届きました。
 (メール予約をしている人たち全員宛だと思います。)
桂やまとです。
昨日は独演会にお越しくださいまして、誠にありがとうございました。
今回は「五百羅漢」を初演いたしました。
心に染み入る噺で、これからも練り上げ続けていきます。
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【五百羅漢】
八百屋の棒手振り八五郎は、六つくらいの見ず知らずの女の子を連れて商いから帰ってきた。
この子は迷子で、かみさんの問い掛けにも口を利けない。どうやら、先だっての大火事で親とはぐれてしまい、驚きのあまりに言葉を失ってしまったのであろう。
迷子だったので”まい”という名前をとりあえず付けて、親が見つかるまで手許に置くことにした。
翌日から、八五郎は商いをしながら、女房は外へ出て用足しをしながら、尋ね回るが、一向に手がかりはなかった。
四日目。「このまいは、いやな子だよ。ヤカンを持って口飲みするよ」、とかみさん。
「親の躾が悪いのかな~。親が見つからなかったら、うちの子にしてもいいと思っていたのに・・・。手がかりがねぇんだから、探しようがねぇ」。
 「だったら、この子を檀那寺の五百羅漢寺へ連れってって、羅漢さんを見せたらどうだい? 五百人の羅漢さんのうちには自分の親に似た顔があるというよ。それを見つけて、なんか言おうとするんじぇないかい。それが手がかりになるかもしれないよ」 。
翌日、五百羅漢寺へ行って羅漢堂の中の五百の羅漢さんを見せた。
上の段の一人の羅漢をジーッと見つめて、指差しをした。
「この子の父親はこういう顔か。これも何かの手がかり」と納得して、境内を出たところで、住職とばったり会った。

”まい”のことを話すと、住職が「今、庫裏の畳替えをしているんだが、その畳屋さんが『火事でいなくなった娘がまだ見付からない』と、来る度に涙ぐむんだ」と言う。
その時、子供が畳の仕事場になっている所へ駆け寄ると、小さいヤカンを持って口飲みを始めた。
これを見た八五郎「畳屋の娘だ! 躾が悪かったわけじゃねぇ。いつも親と一緒に仕事に付いて行って、覚えたのが、口飲みだったんだ」。
ちょうど庫裏から畳を運び出してきた畳屋が、子を見付けて”よしィ!”と絶叫。
はじかれたように立ちあがった子が、「ちゃーん!」と声を出して、吸い寄せられるように跳び付いていった。
畳屋は泣きながら、その子を両手で包むように抱きしめて離さない。
この様子を見ていた八五郎「やっと声が出た・・・。本物の親にゃ敵わねぇ」。
住職も八五郎も涙して「しばらく、二人切りにさせておきましょうや」。
二人が手をつなぎながら、親が大きなヤカンを持って口飲みをして、プーと霧を吹き出すと、畳ほどの大きな虹が立った。
子供が小さなヤカンで口飲みして、ぷーっと小さく霧を吹くと、可愛い虹が立った。この二つの虹と虹の端が重なった様は、親子がしっかりと手を握り合って「もう離さないよ」と言っているようだった。

八五郎は「こちらへ来てよかった。さすが五百羅漢のおかげだ」。
住職は「な~ぁに、今は親子ヤカン(羅漢)だよ」。
・・・私も、さらに練り上げて行きたいと思います。
 
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ツイートもありました。

2020年1月31日 (金)

原宿駅

若い頃の約4年半、毎日利用していた原宿駅。
青山のオフィスに向かうのに、目白の独身寮だったので、山手線で目白から原宿へ、千代田線(明治神宮前)で乗り換えて「表参道」というコースでした。
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山手線で最古(築約100年)の木造駅舎だそうですが、新駅舎の工事中で、3月に新駅舎が開業するそうです。
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新駅舎は、現駅舎の南側(写真では左側)に建築中だそうです。
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神宮橋からはこんな感じになるんですね。
現駅舎は取り壊されてしまうようですが。
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小さな駅でした。
皇室専用の「宮廷ホーム」は残るんでしょうね。

2020年1月20日 (月)

師匠の高座

かれこれ十数年、師匠に稽古をつけていただき、様々なコメントやアドバイスを受けて来ました。
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そして、その噺の数は何とか50席を超えました。
が、生で師匠の語りを聴く度に、新しい気づきがあり、その境地に近づこうとしても、あたかも虹を追いかけるように、なかなかつかむことが出来ません。
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昨日の佐原での高座も、完膚なきまでに・・。
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こんなことを続けて行くことが、さらなる上達に繋がると信じて、自らに鞭打つ毎日です。_20200119_214311
斯界の大看板に直に接することが出来る幸運に感謝し、その一部でも受け継ぐことが出来ればと。

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