学士会落語会

2018年9月20日 (木)

学士会落語会の会報

学士会落語会の会報
先月行われた「学士会落語会納涼寄席」の様子を取り上げた会報「まくら」が配信予定だそうです。
原稿の確認を依頼されましたが、特に何も申し上げることはありませんでした。
とにかくマニアックな内容で、私の「怪談牡丹燈籠」の、原作との違いなどが書かれていました。
間もなく配信されることでしょう。

2018年8月28日 (火)

「学士会納涼寄席」グラフィティ

sun炎暑の中を、80名もの方々にご来場いただきました。
恥ずかしながら、翌日から腰に張りが、太腿に筋肉痛が残っています。
しかし、あの暑さの中を、わざわざ来てくださった方と言うのは、本当にコアな落語ファンだと思います。
出演者も、それに応えられるように頑張ったと思います。
◆駒亭志舞さん   「町内の若い衆」
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
◆喰亭寝蔵師匠   「親子酒」
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
◆風呂家さん助師匠  「文七元結」
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
◆愛し亭朝大師匠   「転失気」
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
◆於家馬亜さん    「かぼちゃ屋」
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
◆金願亭乱志   「怪談牡丹燈籠」
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
・・・ありがとうございました。
また、こういう機会があったら、「またお前かよ」と言われても、めげずに図々しく出張ってみたいと思います。

2018年8月27日 (月)

懇親会で

slate落語会後の懇親会は、40名近くの方々が参加されました。
色々感想を頂戴することが出来ました。
「こんなの"牡丹燈籠"じゃない」と言われずに一安心でした。
  懇親会で
「着物にも凝っていらっしゃるようだが、今日の高座のためにお誂えですか?」。
→今日だけのためではありませんが、今日が初おろしです。
今回、安い絽のアンサンブルを着てみました。
確かに生地は薄くて軽いので、動きやすくて、動きやすものです。
「圓朝のお墓にはお参りしましたか?」。
→はい。昨日、炎天下にお参りして来ました。
圓朝物や関わりのある噺を演る時は、必ず墓参に行きます。
それから、終わった後のお礼参りも。
と申し上げると、嬉しそうに頷いていらっしゃいました。
とにかく、よくご覧になっていらっしゃいます。

秘密兵器?

flair芸が拙い分、目先や小手先で誤魔化そうという魂胆で、以前「怪談牡丹燈籠」を演った時にも使いましたが、高座に「ろうそく」を立てました。
hh
ろうそくと言っても「LEDろうそく」という代物。
仏壇などで火を使うと危ないという発想で、炎の部分がLEDになっていて、乾電池を電源に点灯します。
秘密兵器?
よく見ると、灯りがチラチラゆれるようにも見えますので、なかなか雰囲気が出ます。
本当は、会場の照明を少し落とせば目立つのですが、会場は照明の微調整が難しいのと、広いのとで、あまり目立たなかったかもしれません。
秘密兵器?
実は、この「ろうそく」は、百円ショップで買いました。
ですから、一対で税込み218円のコストです。
単4電池が2本ずつ要りますから、電池代込みで何百円といったところでしょう。

姑息なことですみません。

金願亭乱志

catface香取から聴きに来てくれた蝶九さんが、私が、高座に上がる前から怖い表情で、顔も青白く見えたそうです。
恐らく、夏バテでヘロヘロだったからでしょう。

まさか学士会落語会の納涼寄席でトリを取らせていただくなんて、牡丹燈籠だけに”露”ほども思っていませんでした。
既に、過去の3回の(プロではなく会員が出演する)落語会のうち2度出演させていただきましたから、仮に出演希望を出しても無理だろうと思っていました。
5周年記念で「ねずみ」、10周年記念で「一人酒盛」を演らせていただきました。
それでも、出演者を募って番組を作る苦労も知っているので、「最劣後」ということで、複数口演時間の異なる演目を挙げて、エントリーだけしたつもりでした。
恐らく、その中の「牡丹燈籠」が、納涼の旬だったからでしょう。
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
光栄にも出演させていただくことになり、演目も「怪談牡丹燈籠」と指定されましたが、実は不安がありました。
というのも、私が演ろうとしている「牡丹燈籠」は、原作とはかなり違っているからです。
師匠の高座本「牡丹燈籠・下駄の音」をベースにしていますが、この手の噺を原作に忠実に演ることが出来る機会や場所は、プロの方々でもなかなかないと思います。
そこで師匠が、原作をかなりデフォルメしていて纏めてあります。
高座本のページ数にして14ページ程度。
概ね1ページ1分あまりのイメージですから、本当に短くしている。
金願亭乱志
ところが、今回の客席には、東大の「学究派」と呼ばれる方をはじめ、落語に精通している方が大勢ご来場のはずですから、「これは牡丹燈籠ではない」と指摘されてしまうのではという・・・。
「目黒の秋刀魚」の赤井御門守が日本橋魚河岸から仕入れた秋刀魚を食べたような物ではと。
つまり、脂と骨を抜いてしまって、形も味も原型をとどめなくなった秋刀魚を食べさせられたのと同じ。
・・・ところが、これは杞憂に終わったようです。
「よくコンパクトにまとまっていたよ」というニュアンスの声を多く頂戴することが出来ました。
さすがに、師匠の本はよく出来ているということです。

やはり聴きに来てくれた百梅さんは、グッと間を取った時に会場内で聞こえるエアコンの音に恐怖心を煽られたと言ってくれました。
図らずも、会場のエアコンにも力を借りて、聴きながら、怖くて隣の人にしがみつく女性もいたそうですから、何とか筋をお伝えすることは出来たようです。
・・・ありがとうございました。

於家馬亜さん

eye今回の落語会の出演者で東大OBは、さん助師匠以外のお2人は、平成になってからの卒業で、若返りが進んでいます。
それに引き替え我が方は、3人のうちでは私が最年少という高齢化社会で日本の縮図。
我が方にも、期待の若手は片手に余るほどいるのですが、やはりローカルの辛さ・悲しさは否めません。
「おやまあ」さんには、高座に上がる前に、図々しくもとんでもないお願いをしました。
馬亜さんが終わって高座返しの時に、百円ショップで買ったLEDろうそく2本を、高座に立てて欲しいと・・・。
於家馬亜さん
演目は「かぼちゃ屋」。
時間に余裕があるので、マクラでは売り声をたっぷり聴かせてもらいました。
馬亜さんも、とてもよく通る声で、優しい表情で語りますから、客席からも大きな笑い声が聞こえて来ます。
閉演後の懇親会には、フィアンセが参加してくれていました。
少し話の輪の中に入れていただくと、フィアンセもかなり落語に詳しいことが分かりました。
きっと馬亜さんが、優しく優しく教えてあげているんでしょう。
羨ましいものです。
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
思えば私も、新婚の時の一瞬、家で家内に落語(稽古)を聴いてもらったことがありました。
しかし、それ以後は、特に今は、「亭主元気で外がいい」を実践していますから、今日とて、学士会館で落語をやっているのは知らないはずです。
大きな鞄を持って出かけて、夜には足袋と襦袢を洗濯物で出しますから、落語をやって来たらしい・・ぐらいは分かるでしょう。
「そんな風になっちゃあいけないよ」と。
東大の落研では、高座名は原則自分で考えるそうです。
そして、その考えた名前にダメ出しされることもないそうです。
そう聞いて、「おやまぁ、そうですか」。

愛し亭朝大師匠

flag中入り後の食いつきは「愛し亭朝大」師匠。
今回の出演者の最年長です。
何と言っても、我が落研の2代目の部長さんです。
御年もかなりになられることと思います。
愛し亭朝大師匠
私も着物に着替えて、舞台の脇(袖)に入ると、椅子に座ってしきりに何かつぶやいていらっしゃいます。
実は、今日出演予定だった「笑う亭南坊」さんが急遽休演されることになり、私を除く5名の出演者に、空いた時間が配分されました。
だいたい3分ぐらいなんですが、朝大師匠、その3分のマクラを考えていらっしゃったようです。
私が「私も30分いただいているのですが、普通にやると25分ぐらいなんです」と申し上げると、「ダメダメ、長くなっても短くなっても、後の懇親会の時間に影響するから、しっかり30分やらないとダメだよ」と。
朝大師匠は、海外で仕事をされていたこともあるので、英語落語をやっていらっしゃいます。
「追加された時間は、英語の落語を話題にするんですか?」
「本編も英語でおやりになってはいかがですか?」
・・などと、私が勝手なことを言うと、「う~ん」という返事でした。
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
とにかく、声がしっかり出ているのに驚きました。
そして、途中で「転失気」の一部を英語でお演りになり、大喝采。
やっぱりり、元々そのおつもりだったんだ。
だから、私が英語で・・と言った時に生返事だったんですね。

風呂家さん助師匠

spa東大の落研OBの方々は、3派に分けられるそうです。
「学究派」「武闘派」、そして「無頼派」という。
さん助師匠は、「武闘派」のエースと言われているそうです。
要するに、落語を演る(高座に上がる)トップとして、「名人」と称されています。
風呂家さん助師匠
今回は、出演して「文七元結」という大ネタをお演りになるだけでなく、イベント全体の企画や進行などの大役もお勤めになりました。
出演者には、分単位の進行表が手渡され、口演時間も厳しく?指示されました。
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
さん助師匠の「文七元結」を聴かせていただくのは2度目。
最初は、東大のホームカミングデー「東大落語会寄席」で。
驚いたのは、この長講を、非常にコンパクトに纏められていることでした。
今回も、マクラを入れて27分で仕上げられていました。
語りについてはもう折り紙つきですから、何も申し上げることはありませんが、非常に驚いて新鮮だったのは、羽織を半纏に仕立てて、小道具として巧みに使われたことです。
左官の長兵衛が博打に負けて半纏一つで帰って来る。
さん助師匠は途中、羽織の紐を解きましたが、すぐには脱ぎませんでした。
そして、おかみさんの着物を無理やり脱がす場面で、半纏を脱ぐ仕草で羽織を脱ぎました。
これは非常に新鮮でした。
「あれっ?紐を解いたのに脱がないの?脱ぐのを忘れたの?タイミングを逸したの?」などと、勝手に勘ぐっていましたから。
懇親会の時のご長老の講評でも、客席で涙する女性も大勢いた、ということでした。
図らずも、わが落研御三家の「喰亭寝蔵」「談亭志ん志」両師匠と、同じぐらいの年次の方で、とても勉強になりました。

喰亭寝蔵師匠

dramaもう説明は全く要らない、わが落研が誇る「名人寝蔵」。
そんな名人が、こんなに番組の浅い所ところで登場です。
写真は、落語っ子連の蝶九さんと百梅さんが撮ってくれたので、大変よく映っています。
喰亭寝蔵師匠
寝蔵師匠も、この学士会落語会の会員による(素人)落語会には、3度目のご出演。
会場のご通家の間でも有名で、ご贔屓も大勢いらっしゃる。
喰亭寝蔵師匠
今日は「親子酒」。
最近の発表会などで口演されている演目なので、もう完全に「寝蔵節」になっています。
百梅さんは、特に寝蔵師匠(越児さん)の酒を飲むごとに変わっていく旦那の表情に感嘆していました。
実は、私は大変なしくじりをしでかしました。
ちょうど寝蔵師匠が口演されている最中、写真を撮る場所を確認したり、その他特に訳もなく、客席の後ろで、ウロウロしていました。
高座を下りて来た寝蔵師匠に、「ちょうど上下を振る方向でやられると目障りになる」と注意されてしまいました。。
大変申し訳ありません・・・・猛省。catface

駒亭志舞さん

note開口一番は、最年少の駒亭志舞さんの「町内の若い衆」。
「こま(っ)ていしまい」で、「こまどり姉妹」ではありません。
ご本人は「こまどり姉妹」を知るはずがありませんが、会場のかなりの多くの方は、よくご存じだと思います。
駒亭志舞さん
とても立派な体躯の青年で、齢33歳とのこと。
今日は、この高座もさることながら、フィアンセのご両親と初顔合わせなんだとか。
初顔合わせに落語会を選ぶというのは賢いと思います。
しかも、ご自身が一番輝いている所を見ていただけるんですから。
もう、「婿殿」合格ですよ。
何でも、この学士会館も、結婚披露宴の場所の候補としてリストアップしているそうです。
羨ましいなぁ。
Fw: 「納涼寄席」ご出演の御礼
閉演後の懇親会の時に、私が自分の結婚披露宴の余興の最初に落語をやったので、それを勧めました。
新婦お色直しの時、新郎は手持ち無沙汰になりますし、紋付羽織袴姿かもしれませかんから、グッドタイミングです。
私は、ご当地ネタの「甲府ぃ」をやりましたが、おめでたい噺を。
少なくとも「町内の若い衆」はやっちゃいけませんね。
とにかく、押し出しも利くし、優しい雰囲気のする好青年で、こういうところに彼女は惚れたんでしょう。
ごちそうさまでした。

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