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2020年6月 7日 (日)

落語DEデート

先週は聴くのを忘れた文化放送「落語DEデート」。

ところで、昨夜は物凄い雨だったようで、鉄道にも大きな影響が出たようですね。

自宅で暢気に「鈴本演芸場チャンネル」などを聴いていて、全く知りませんでした。

そうか、もし鈴本演芸場が通常通り興行を行っていて、聴きに行っていたら、帰りはずぶ濡れだったかもしれません。

   ◇「六尺棒」               五代目古今亭志ん生

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今朝も志ん生師匠です。

1955年、今から65年前の録音です。

この時、64歳だったはず。

https://rakugonobutai.web.fc2.com/165rokusyakubou/rokusyakubou.html

典型的な落語のパターンで、商家親子のドタバタ噺。

https://rakugonobutai.web.fc2.com/165rokusyakubou/rokusyakubou.html

放蕩している息子(若旦那)と父親(旦那)の関係は、表向きは親子喧嘩で、この噺は(悪い?)若旦那の勝利?になり、ちょっと旦那がかわいそうだと感じる向きもあるかもしれません。

しかし、落語が描く親子関係は物凄く深く、要は、旦那だって、今は常識をかざして説教しているが、かつて(若い頃)の 旦那も、今の若旦那と同じで、親不孝ばかりしていた。

歴史は繰り返される。

だから、噺全体も、実は旦那自身も、「しょうがないなぁ」と、若旦那を許している。

ここまで読んで聴いてもらうと、さらに面白くなる。

落語は人間の業を肯定して成り立っています。

勧善懲悪ではない。

「不孝者」「親子茶屋」なんていうのも。

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