芸人さんの矜持
世の中、マスコミを中心に、愚か者たちが知ったかぶりをして騒ぐことが常になっています。
コロナ騒ぎも、碌な知識もなく、正しく情報を理解・分析も出来ないくせに、偉そうに言っています。
だいたい、お笑い芸人や噺家が、これまた無知な大衆に何か偉そうに言って、それをもっともらしく聴いているのは、実におかしな景色です。
古今亭菊之丞さんのツイートを見て、さもありなんと思いました。
こんな状況の中で、芸人さんたちは、経済的な面、芸の維持という観点から、無観客や動画配信などを始めて、仕切りにSNSで拡散しています。
今までのやり方で出来なくなったのですから、様々な新しいことを試すのは当たり前のことです。
そんな芸人さんたちに対して、「芸人は自分を売ってはいけない」という古くからの言い伝えを盾に批判する輩が、少なからずいるようです。
それに答える菊之丞さんのツイートです。
その通りです。
この言葉を言う"立ち位置"とベクトルを知らない者の暴言なんです。
菊之丞さんの「芸人の矜持」というのが 全てです。
芸人さんたち同士の了見を言っているんです。
最近は、素人が知ったかぶりをして「符丁」を使って悦に入っています。
一番典型的な例が、寿司屋さん。
しゃりだの、ぎょくだの、むらさきだの。
漫才のボケとツッコミもそうかもしれません。
それを自慢げに違う愚かさ。
本当に粋で賢い人は、符丁は理解していても、自らは使いませんよ。
何故なら、自分は客なんだから。
菊之丞さん、よく言ってくれました。
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