2月の歌舞伎
上演中の「二月大歌舞伎」。
夜の部で「人情噺文七元結」が、尾上菊五郎(音羽屋)で上演されているようです。
落語の演目が、歌舞伎の狂言になっているのは、「芝浜」「牡丹燈籠」など。
一人の噺家が、座布団に座って、大道具小道具は使わず、扇子と手拭いだけで演じる落語の演目が、あの大きくてきらびやかな舞台で大勢で上演されるなんて、実に愉快なことです。
かつて、故中村勘三郎さんがシネマ歌舞伎でこの狂言を上演したことがありました。
東銀座の松竹で、この映画を観たことがありますが、やや違和感があったのを覚えています。
あの大きな舞台が、左官の長兵衛の長屋になっている・・・。
実に広々とした長屋でした。
菊五郎さんの十八番でもあるこの狂言、枕屏風や角樽などは、実物(小道具)を見ると、落語を演じるのにイメージがはっきりします。
歌舞伎座の1等席は、18000円です。
鈴本演芸場の木戸銭は3000円です。