田子の浦ゆ
大阪出張の度に、窓に張り付いてスマホのシャッターを押します。
「おい、また富士山の写真かよ」と思われる方もいるかもしれませんが、富士山なんです。
故郷の山なんです。
走行中の新幹線の中から窓越しの景色ですから、シャッターチャンスは限られているし、鉄道のガードや架線や電線や沿線の建物などに邪魔されますから、何枚も撮って、その中からトリミングをしなくてはいけません。
新幹線車内でこの一連の"作業"をしていると、旅の徒然も慰められるというものです。
という訳で、今回は工場地帯を走り抜ける新幹線車窓から見える富士山を出しました。
定番の富士五湖や朝霧高原などから見る、自然のままの富士山とは違う、決して絵はがきにはならない景色です。
新幹線から富士山を眺めて、山の美しさには感嘆しても、工場の借景になっている姿に落胆される人も多いかもしれません。
富士市内には、地元企業だけでなく、大手メーカーの大規模な工場が多くあります。
特に、製紙工場の煙突が目立ちます。
高校時代は、まだ公害問題に揺れていた頃でもあり、特に曇った日には独特の臭いがしましたし、田子の浦港にはヘドロが堆積していました。
今日は、あまり風もなさそうで、穏やかな景色です。
"田子の浦ゆ・・"から見える、富士の高嶺の雪です。