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2020年1月22日 (水)

時刻の表示

日本では、時間や時刻を表す方法が複数あります。
年を表すのに洋暦と邦暦(和暦:令和)。
月を表すのにも数字と漢字。(1月/睦月)
時刻を表すには12時間(午前・午後)表示と24時間表示が。
先日、役所の書類で年月日欄をを【2020年】と書いたら、【令和2年】に訂正されました。
先日、ある落語会のチラシを見ると、「午後12時半開場」と表記されていました。
これは大きな間違いだと思うのです。
「午後0(零)時半」か「12時半」のどちらかでないといけないはず?
そもそも12時間表示なら、12時半はあり得ません。
午前は0時から12時まで、午後も0時から12時までしかありませんから。
(正確に言えば11時59分までしかない?)
仮にあるとすれば、午後12時は翌日の午前0時ですから、夜の0時半ということになります。
24時間表示でも、最近は放送局などで26時なんていうのも使われていますから。
ということからも、午後12時半を使ったとすると、お昼過ぎではなくて夜中の日付が変わった後の時刻だといイメージでしょう。
この区別がつかない人が意外に多い気がします。
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時刻の表記は、原則として「時刻制度」に準拠することになっています。
時刻制度は、1872(明治5)年の旧暦11月9日に太政官達第337号として発令されました。
これによると、午前は「零時」から「12時」まで、午後は「1時」から「12時」までとする12時間制になっています。
よって、この達の通りに表記すると、昼の12時は「午前12時」、夜中の12時は「午前零時」または「午後12時」になります。
また、達の中では「午後零時」という時間は存在しないことになります。
しかし、「午前12時」「午後12時」が昼を指すのか夜を指すのか分かりにくく、特に「午後12時」は、昼の12時と解釈してしまう可能性があります。
そこで、こうした誤解や混乱を避けるため、「12時」の表記については達を厳密に適用せずに、独自のルールを定めている例が多くあります。
例えば、天文台では「零時」「12時」には午前、午後をつけないで「午後6時~零(0)時」「午前10時~12時」といった表記を勧めています。
新聞社などでは、昼の12時ちょうどは「正午」、夜の12時ちょうどは「午前零時」とし、「正午」は「午後零時」としないと決めているところもあります。
また、12時間制そのものを採用せずに、24時間制で時刻の表記をしているケースもあります。
誤解を与えてはならない鉄道や飛行機の時刻表などが、その代表例として挙げられます。
ですから、お知らせコーナーなどのイベントや受付などの時刻は24時間制に統一するのも一つの方法です。
読者に分かりやすくすることが一番の目的であって、必ずしも「時刻制度」に準拠する必要はありません。
どうしても12時間制度で表記したい場合は、以下のように表記するのも一つの方法です。


00:00  午前零時
00:10  午前零時10分
01:00  午前1時
01:10  午前1時10分
11:00  午前11時
11:50  午前11時50分
11:59  午前11時59分
12:00  午後零時あるいは正午
 ※準拠すれば午前12時ですが
12:01  午後零時1分
12:30  午後零時30分
13:00  午後1時
13:30  午後1時30分
23:30  午後11時30分
23:59  午後11時59分

つまり、12時間表記だけれど、12時という表記を使わないということです。

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