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2019年12月 5日 (木)

神様のような人

やるせないというか、悔しいというか・・・。
アフガニスタン東部ナンガルハル州の州都ジャララバード近郊で、現地で農業支援などに取り組んでいる福岡市のNGO「ペシャワール会」現地代表で医師の中村哲さんが乗った車が武装集団に襲撃された。
中村さんは負傷し、病院に搬送された後に死亡。
運転手のアフガニスタン人男性ら一緒にいた5人も全員死亡。
犯行声明は出ていない。 
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「武器を取る者は取れ。私たちはクワで平和を実現しよう。きざな言い方をすれば、そんな思いで続けています」。
帰国している時の中村さんは朴訥を絵に描いたような人だ。
だが、言葉は熱い。
大国による駆け引きの道具のような机上の和平案や見栄えだけの国際援助をばっさりと切り捨て、時に文明論の様相も帯びた。

現地の人々の命と、そのために行動することを最優先にした人だった。
・・・ただ病人や怪我人の治療をするだけではなく、人々が暮らすインフラを整え、環境を改善して初めて病気や怪我も減る。
それを実践していたんですね。
重機を操って、用水路を作る作業をしている映像が印象的でした。
「武器を取る者は取れ。私たちはクワで平和を実現しよう」・・・重い言葉です。
「俺の娘は(吉原に出ても)死ぬ訳じゃない。でもお前は死ぬって言う。だからこの50両はお前にやる」。
左官の長兵衛が文七に向かって言う台詞を思い出しました。

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