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2019年11月29日 (金)

大勲位逝く

中曽根康弘元総理大臣の訃報。
享年101歳の大往生。
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群馬県出身。
東京帝国大学法学部政治学科卒業後、内務省に入省。
海軍短期現役制度で戦時中に海軍主計士官に転じるも、終戦後には内務省に再勤。
退官後、衆議院議員に当選。
以来、中曽根派を形成するなど自由民主党内で頭角を現し、科学技術庁長官をはじめとして運輸大臣、防衛庁長官、通商産業大臣、行政管理庁長官などの閣僚経験を経て、1982年(昭和57年)から1987年(昭和62年)にかけて内閣総理大臣を務める。
国鉄、電電公社、専売公社、日本航空の民営化を達成した実績が特に知られる。
またアメリカのロナルド・レーガン大統領と「ロン・ヤス」関係と呼ばれる信頼関係を構築して日米安全保障体制の強化にも努めた。
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2004年(平成16年)7月19日に鈴木善幸が亡くなったことにより最年長の首相経験者となり、昭和時代の歴代総理大臣の中で最後の存命者となった。
歴代総理大臣の中では東久邇宮稔彦王(死去時102歳48日)に次ぐ長寿の首相経験者であり、現行憲法下で首相就任を果たした人物としては最高齢である。
2018年(平成30年)5月27日には満100歳を迎えた。
これも首相経験者としては東久邇宮稔彦王に続く2人目、現行憲法下で首相就任を果たした人物としては初となる。
・・・私が印象に残っているのは、直接ご本人ではなく、学生時代の「憲法」の教授の発言です。
Bookoff2016img404x6001516451705j5lcz0168 憲法の講義中に、憲法解釈の議論の中で、教授は「近頃の政治家は、憲法に限らず、本当に勉強をしていない。分かりもしないで騒ぐだけだ。
そんな中でも、私が感心したのは中曽根康弘氏だ。大変な勉強家だ」と。
ちょうど、通産大臣から幹事長を歴任されている頃ですが、学者の目からもずっと存在感があったということでしょう。
「へぇぇ、権謀術数の中で生きているような政治家でも、しっかり勉強をしている人はいるんだ」と思いました。
それから、旧制高崎中学(現高崎高校)から静岡高校(現静岡大学)を経て、東京帝大に進んでおられる・・ということは、3年間は静岡県にも縁があった訳ですね。
・・・んっ? 私も一応「法学部」卒でした。忘れてました。

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