床屋さんで
✂️💈今日の床屋のご主人との会話の中で。
この秋の台風や豪雨のこと。
先日、親しい同業者3人で、栃木県栃木市内にある、人気の蕎麦屋さんに行ったそうです。
栃木市は、台風19号で市内の川が氾濫して、自慢の古い街並も浸水するという大被害でした。
蕎麦屋さんを出て、古い街並の方に行ってみると、まだまだ水害ゴミが積み上がっている場所が多かったそうです。
ある家のところで、80歳半ばぐらいの老人が1人で後片付けをしていたので、声をかけたそうです。
被害の様子を尋ねると、「家の中を見るかい。店がぐちゃぐちゃだから」と。
その老人に案内されて家の中に入ると、偶然にも床屋さんだったそうです。
老人が言うとおり、店内はほとんど手つかずの状態。
床屋の四代目だそうで、おかみさんは、浸水のショックで2階で寝たままだという。
後を継ぐ人はいないので、自分限りだけれども、早く店が再開出来るように頑張ると、とても元気に話してくれたそうです。
3人は、この老人に励ましの言葉をかけて別れましたが、同業者が健気に頑張っているのでと、お見舞いを包んで、1人が再び老人に会いに戻りました。
失礼ではなかったか、受け取ってくれるか・・心配していましたが、私に行った人が戻って来て、受け取ってくれたと。
ところが、3人が声をかけた時は、明るく振る舞っていた老人でしたが、戻ってお見舞いを渡した時は涙ぐんでいたそうです。
・・・辛いでしょうね。
その後の豪雨の際、地元の1人が様子を見に行ったところ、また浸水していたと・・・。
いたたまれない話ですが、ニュースにはならなくても、似たような状況は、全国各地で起こっていることでしょう。