金子みすゞの詩で
金子みすゞの詩で、私は「大漁」という詩が印象に残ります。
金子みすゞ
◆大漁◆
朝焼け小焼だ、 大漁だ
大羽鰮(おおばいわし)の 大漁だ。
浜は祭りの ようだけど、
海のなかでは 何万の、
鰮(いわし)のとむらい するだろう。
物事の見方も多様にしないといけないと思います。
【金子みすゞ】
(大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人)
1903年4月11日-1930年3月10日。山口の生まれ。
10代半ばから詩を作り、同県下関市に移り住んだ20歳ごろから雑誌に詩を投稿するようになる。
26歳で自ら命を絶った。
代表作は「私と小鳥と鈴と」「大漁」「こだまでしょうか」など。
自然とともに生き、小さな命を慈しむ思い、命なきものへの優しいまなざしが、金子みすゞの詩集の原点と言われる。