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2019年8月26日 (月)

十代目金原亭馬生師匠

こんなツイートがありました。
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先代の馬生師匠は、54歳で亡くなったんですね。
先輩、先人だから歳が上に見えるということではなく、本当に(失礼ながら)老人のようでした。
写真は1975年11月の仙台市民会館。
落研主催の「馬生独演会」の「柳田格之進」の高座です。
・・・ということは、この時はまだ40代後半だったということです・・・。
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私はこの時1年生。
高座返しを仰せつかって、カチカチに緊張していました。
馬生師匠、楽屋にお入りになると「ビールを」と。
瓶ビールをコップに注ぎ、ちびりちびりと飲むような舐めるような。
「師匠、よろしくお願いいたします」と、呼びに行きますと、ビールを少し口に含んで、ゆっくりと立ち上がって、「ちょいとはばかりに・・・」。
ちょうど父親と同世代でしたが、父の方がすっと若く見えたことは言うまでもありません。
打ち上げの時は、塩釜の「浦霞」の特級?を、刺身を肴に、ほんの少し召し上がっただけでした。
当時の落研顧問で文学部の石田一良教授と話されていた姿が印象に残っています。
長寿社会にもなり、50代は最も活躍出来る(している)世代。
お父上の志ん生師匠は比較的ご長命(当時)でしたが、ご兄弟お2人は、馬生師匠54歳、志ん朝師匠63歳での夭逝は、本当に落語界にとっても大きな損失でした。

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