戦争の傷痕
今日は、74回目の終戦の日。
私の実家の墓石は、2基建っています。
真ん中は、我が家の先祖代々之墓。
そして向かって左側は、父の兄、私にとっては伯父の墓です。
伯父は、22歳の若さで戦死したそうです。
祖母にとって、それは自慢の息子だったそうです。
この墓は、近所の家のものです。
同じように、向かって左側には、石碑のような大きな墓石が鎮座しています。
この一家では、長男と次男ので2月人が戦死したそうで、この2人の兄弟を祀るものです。
この家では兄弟3人のうちの男2人が、二十歳そこそこで異国の地に散り、残されたのは妹さん1人でした。
(その妹さんは、家を継いで、先日95歳で天寿を全うしました。)
太平洋戦争は、私は随分昔の歴史上の出来事のように思っていました。
ところが、よく考えると、私が戦争の歴史を知った時は、まだ終戦後10年あまりしか経っていなかったんです。
10年なんて、つい昨日のことに思えるような短い時間です。
みんな、かけがえのない家族(息子や兄弟)を戦争でなくしていたんですね。
誰が何と言っても、戦争だけはやってはいけない。
今、隣の国との関係がギスギスしていますが、元はと言えば、戦争が原因です。
一時のエゴが、後々の子孫にまで大きな爪痕を残し、負担をかけてしまうことを、改めて肝に命ずる必要があると思います。