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2019年7月25日 (木)

時代は変わっている

プロ野球の某球団の監督が、怠慢なプレーをしたと、選手を平手で数回叩いたそうです。
球団は、監督に厳重注意、選手には怪我はなかった・・・。
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シーズン前は優勝最有力だったチームですが、かなり苦戦をしているペナントレースです。
腹を立てて叩いたなら暴力、今は、これを指導だとか激励だと言っても暴力は暴力。
個人の権利を侵害する行為は、最もやってはいけないということ。
ここは、気合いだとか、愛の鞭という、昭和は通用しません。
それに、現代っ子は、叩かれて奮起するなんていうことはない。
良し悪しでなく、育った環境が異なっているという事実が全て。
手を挙げた方が悪いということです。
落語の世界だって、最近は「湯屋番」とか「野ざらし」などという噺は、流行らないんですから。
理屈とか感情ではないんですよね。
最近、元アスリートの解説者でも、「スポーツの世界にはある程度・・」なんて、自分自身の経験から、肯定的に言う人がいますが、そういう負荷や恐怖感を与えなくても、選手が奮起するような指導法を考え出すのが、あの方々の仕事だと思います。
自分が先輩からやられたこと、それを受けて後輩にやって来たことだけが全て正しいと押し付けることは、とても危険です。
職人や芸能の世界でも、同様だと思います。
本質は不変だけれども、本質へのアプローチ方法は唯一ではない。

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