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2019年4月16日 (火)

赤チン

懐かしい・・・、まだ販売されていたんですね。
昔から、風邪には「葛根湯」、腹痛には「正露丸」、擦り傷・切り傷には「赤チン」・・・でしたよね。
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「ヨーチン」という似た薬がありましたが、これはしみるので、「赤チン」専門でした。
「赤チン」の俗称で知られる薬「マーキュロクロム液」が、5月31日をもって「日本薬局方(厚生労働大臣が定めた医薬品の規格基準書)」から削除され、2020年12月31日には「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」によって国内での製造も規制される予定で、「赤チン」が手に入れられなくなるのも時間の問題になったそうです。
日本薬局方から外れた薬は現行の「日本薬局方」を記載したパッケージでは売れなくなり、あらためて承認審査を通す必要があるそうですから。
マーキュロクロム液は、有機水銀剤「マーキュロクロム」の1~2%水溶液。
粘膜・傷口の消毒に使用され、薬品の色が緑がかった赤褐色であったため「赤いヨードチンキ」の意で「赤チン」と呼ばれた。
「ヨードチンキ(ヨーチン)」と化学的組成は全く別物。
日本薬局方に初めて収められたのは1939年。
明治以降に衛生教育が進んで消毒や殺菌の重要性が認識されるや、家庭や小学校の保健室に手軽な消毒薬として常備されるようになったが、水銀公害が問題となった1960年代以降は製造過程で水銀の廃液が発生することから敬遠され、1973年には原料の国内生産中止。
それでも原料を輸入することは禁止されていなかったため、愛用者に応える形で平成に入っても一部企業は製造販売を続けていた。
赤チンを見る機会は激減しましたが、年配者を中心に多くの一般使用者がいたんです。
しかし2016年6月に公布された「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」で、マーキュロクロム液が2020年12月31日をもって製造禁止になることが決定。
さらに2017年12月、厚生労働省は「マーキュロクロム」「マーキュロクロム液」の2つを2019年5月31日をもって日本薬局方から削除することを発表。
厳密には日本薬局方を掲げる赤チンのみが販売中止となるわけです。
・・・これまた「昭和」ですね。
幼い頃は、「赤チン」・・・塗りたくりました。
「赤チン・・・、い~い、薬です」(他の薬のCMを借りました)
名前からして昭和です。

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