千早亭永久「蒟蒻問答」
2015年3月の「千早手問落語会」は「蒟蒻問答」でした。
この噺、私の"落語人生?"で、最大の危機でした。
今、思い出すだけでも、ぞっとしてしまいます。
・・・その原因は、まさに「稽古不足」で、本番までに間に合いそうもないという、最も基本的で致命的な状態に陥っていました。
普段は、読み稽古(演読)を繰り返して、徐々に高座本から離れて行くのですが。
そんな事情があっても、時間は刻々と過ぎて、いよいよ下のようなこんな高座が待っている・・・。
ちょうど、本番の5日前でした。
偶然、これまた普段はないことなんですが、落語っ子連の稽古が、当初予定が変更になり、稽古場が空いていました。
そこで、鏡の前に正座して、とにかく一人で稽古をしました。
「蒟蒻問答」は、特に後半はスラスラと流暢に語らないといけませんから、まさに"問答無用"に覚えなくてはいけない部分がある。
さすがに必死になりました。
・・・そして当日、お客さまの前では、いつもの通りに演じられたと思いますが、まさに薄氷を踏む思いでした。
当日の様子が・・・。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2015/03/post-8370.html
ところが、最近では、これと同じようなパターンになって来ました。
本番1週間前でも、高座本を手放すことが出来ない😖
少しだけ言い訳させてもらえば、落語を活字で覚えなくなったという裏腹でもある気がします。
頭の中の引き出しが、少し多くなって来た。
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