乱志十八番「名人」三題
十八番には、名人が3人出て来ます。
「浜野矩随」は、浜野矩随。
「ねずみ」は、左甚五郎。
そして「抜け雀」は、・・・あれっ?何て言うんでしたっけ?
【浜野矩随】
江戸中期の装剣金工家。通称を忠五郎といい,江戸神田小柳町に住したといい,浜野政随の門下で学び,15歳から17歳ごろ,師から矩随の名を許された。
浜野の苗字は師の流名を許されたもの。
蓋雲堂,望窓軒,青柳軒,生寿軒などの号銘がある。
浜野派の豪快な彫法を修得するとともに,後藤乗意風の肉合彫りの研鑽にもはげみ,色絵を施した独自の境地を創りあげ,師と共に浜野流の興隆に大きく貢献した。
実子の松次郎も上手として知られ,二代矩随を継いでいる。
【左甚五郎】
江戸時代初期の建築,彫刻の名工。
出生地は一説に播磨といわれるが、紀伊、讃岐ともいわれる。
本姓は伊丹、あるいは河合。
「左」は左ききだったため,また右腕をなくし左手で仕事をしたためと伝えられるが、生涯は未詳で伝説的要素が強く諸説がある。
寛永の頃京都で禁裏の大工棟梁となり、法橋に叙されたともいう。
日光東照宮の「眠り猫」、上野寛永寺鐘楼の「登り竜」などが有名。
彫刻の名人としての左甚五郎には、江戸時代の講談、歌舞伎による虚構の部分が多い。
落語の場合は、実在の人物とは言え、フィクションの部分が多いので、整合性のない部分も多くあります。
「抜け雀」は、特に著名人にはしていませんが、間違いなく、親子揃って名人です。
・・・先月から続けて来た「金願亭乱志十八番一覧」のシリーズは、これで一段落とさせていただきます。
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