落語は
師匠がこんな趣旨のことを仰いました。
落語は、(噺に)演者を全部出すものではない。
登場人物に全て演者が出て来てはいけない。
演者が消えて登場人物を浮き上がらせることが大事。
(笑いや受けをとるために)噺の(背景や舞台の)中で、そんな台詞やくすぐりがあるはずもないことをやってはダメ。
中には、それを単純に喜ぶ(褒める)人がいるかもしれないが、それはちょっと違う。
それを理解して、落語の稽古をして欲しい。
・・・その通りだと思います。
落語、ただ笑わせるだけのものではなく、一定のルールや型の"制約"や"世界"の中で、人間を表現するから面白い。
それを理解しないでやるのは、単なる下品なお笑い。
着物を着て座布団に座っていても、落語ではない。
何でもありで、笑わせたいなら、落語には向きませんから、他でやってもらいたいものです。
コントでも、ドタバタでも。
「守破離」という言葉がありますが、やはり「守」から極めることが大事だし、教えてくれる人や周囲の人に対するマナーだと思います。
このマナーを守ることの出来ない人とは、私は一緒に稽古はしたくない。
落語に限らず、能狂言も、歌舞伎も、浪曲も、講釈も、同じです。
それを学ぶのも大切なことだと、再認識しました。
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