言い間違い
人間は、よく言い間違いをするものです。
菅官房長官が、昨日の「東日本大震災8周年追悼式」での開式の辞で、「追悼式」と言うべきところを「きねん式典」と言ったそうで、記者会見で訂正してお詫びをしたという。
追悼式で「ただいまから東日本大震災8周年『きねん』式典を挙行いたします」と述べたそうてです。
「きねん」・・・、「記念」か「祈念」ということですか。
「記念」というのは・・・、
1 思い出となるように残しておくこと。また、そのもの。
2 過去の出来事・人物などを思い起こし、心を新たにすること。
「祈念」というのは・・・、
神仏に、ある願いごとがかなえられるよう祈ること。祈願。
とてつもなく外れて不謹慎ということでもないでしょうが、式は「追悼」が趣旨なのと、「記念」と「祈念」というのは、お祝いや願い事のニュアンスがある気がするので、やはり適切ではないでしょう。
そもそも、式の名前(固有名詞)を間違えたんだから、訂正して謝るしかありませんが。
さて、衆人環視の中での言い間違いで一番有名なのが、大晦日の紅白歌合戦の「ミソラ事件」でしょう。
覚えていますよ。総合司会のNHKの生方アナウンサーでした。
1984年12月31日、「第35回NHK紅白歌合戦」で、ラストステージを公言していた都はるみが、涙のアンコール曲となった「好きになった人」を歌い終えた直後、得点集計に移ろうとした生方は、「もっともっと、沢山の拍手を、ミソラ…(首を振りながら絶句、一瞬固まる)、ミヤコさんに、お送りしたいところですが…」と、都はるみの名前を美空ひばりと言い間違えてしまった"事件"。
笑ってしまいましたが、翌年、生方アナウンサーは大阪に異動となりますが、この事件のペナルティではと言われました。
菅さんも、ひたすら無事を祈念していないと、いずれ周囲から追討されますよ。