百梅さん
前作「野ざらし」に続いて、仕草の多い噺を選んだのは、何か思いがあるのでしょうか?
それとも、「権助提灯」のお妾さんに味をしめたか、「紙入れ」も含めて、背徳の噺が好きなのでしょうか?
独身なのに。
「悋気の独楽」は、主人公が定吉です。
子どもだから、会話は声を高くしています。
前回も、師匠から声がひっくり返ると聴き辛いから、腹から声を出すようにとのアドバイスでした。
元々、百梅さんは声はしっかりしているので、あとは、出し方だと思います。
今回も、子どもを演じようと、声が高くなって、裏声になる部分が多くありました。
ここは、声の高さではなくて、語り口調と間で演じるべきなのかもしれません。
プロの噺家さんが、極端に言えば、老若男女、声の高さは変わらなくても、しっかり演じ分けられているのは、流れと口調と間、それから仕草や所作の妙だと思います。
そんなプロの技は簡単には出来ませんが、工夫の余地は十分あると思います。
登場人物を演じ分けるのは、聴き手に想像をしていただく点からも、大切なことだと思います。
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