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2019年2月24日 (日)

ラジオ寄席

憂鬱な日曜日の夜。
「ラジオ寄席」は唯一の楽しみかもしれません。
ラジオ寄席
今夜のラジオ寄席は「十代目金原亭馬生特集」です。
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◇「初天神」  十代目金原亭馬生
元々は上方落語の演目。
毎年1月25日に天満宮で行なわれる年の初めの祭りに出かけた、父親と息子の絆を描いています。
松富久亭松竹の作と伝わっており、三代目三遊亭圓馬が大正期に東京落語に移植した。
また、上方落語でもこの演目は演じられ続けている。
息子に振り回されて困惑気味の父を、やや冷めた目線でシニカルかつ風刺的に描いている。
それぞれのエピソードごとにオチがあり、どの箇所でもサゲられるようになっていて、時間調整が効く噺という利点もある。このため最後のエピソードまで演じられることは多くない。

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◇「甲府い」  十代目金原亭馬生
両親を早くになくし、伯父夫婦に育てられた甲府生まれの善吉。
江戸へ出て奉公して一旗揚げようと決意。
身延山に願掛けをして江戸へ着いたが、浅草寺の仲見世の人混みで巾着をすられて無一文。
葭町の口入屋の千束屋を目指すうち、あまりの空腹さに耐え兼ねて豆腐屋の店先で卯の花を盗み喰い。
店の金公に殴られそうなところを、親方が止めて事情を聞く。
親方は善吉と同じ法華宗の信徒で、今日はお会式の日というのも何かの因縁と、豆腐の売り子として奉公させることにする。
喜んだ善吉は来る日も来る日も休まずたゆまず、荷をかついで美声を張り上げ、「豆腐ぃ~、胡麻入りぃ~、がんもどき~」と売って回った。
「先々の時計になれや小商人」、得意先も増え店は繁盛。
三年が経ち善吉の働きぶりと人柄に惚れ込んだ豆腐屋の親方夫婦は、善吉を娘のお花の婿にした。
今まで以上に稼業に励み、隠居させた老夫婦に親孝行をつくす伝吉は、育ててくれた伯父夫婦へのお礼と、身延山に願ほどきに行きたいと申し出る。
むろん老夫婦に異存はない。
喜んで旅支度してやり、ついでに二人であちこちと名所見物でもして、美味い物を食べて来いと小遣いをごっそりと渡した。
思い立ったが吉日と、若夫婦そろって翌朝出発する。
善吉の売り子姿しか見たことがない近所のおかみさんたちは珍しがって、
「善吉さん、夫婦おそろいでどちらへ?」
善吉「甲府ぃ~ お参りぃ~、願ほどき~」

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「金原亭馬生」という名前の由来は、野馬の生産地として有名な金原(こがねはら:小金原とも書き下総中野牧の一部)で馬が生まれるという意味の地口だそうです。
我が松戸市の「小金原」のことですよね。
それから、私の「金願亭」も、この「金原亭」の地口です。
ラジオ寄席
馬生師匠、懐かしいですね。
思えば、私が初めて師匠を直接拝見したのは、師匠が50歳になるかならないかの頃でした。
しかし、失礼ながら10歳以上老けて、60歳を優に超えているように見えました。
実際には、還暦を迎える前にお亡くなりになりました。
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・・・さて、この番組も、プロ野球のシーズンが始まる4月からは、また向こう半年はお休みということになります。

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