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2019年2月17日 (日)

ラジオ寄席

休日は、すぐに終わってしまいます。
一番憂鬱な時間帯でもあります。
◇「熊の皮」  柳亭こみち
真打に昇進して、子育てと両立させて頑張っています。
ラジオ寄席
早く仕事を済ませた甚兵衛が長屋に帰ると、妻からたっぷり用事を頼まれた。
炊事や洗濯を終えると「近所のお医者の先生が出入りしているお屋敷でお祝いごとがあり、届いたお赤飯をお裾分けしてもらったので、お礼の挨拶に行っとくれ。くれぐれも『女房がよろしく申しておりました』と言うのを忘れちゃいけないよ」
医者宅を訪れた甚兵衛は妻から吹きこまれたお礼の口上も伝言もすっかり忘れてしまい、困り果ててしまう。
そのうち甚兵衛は、真っ黒いものが敷いてあるのを見つけた。
医者に訊くと「『熊の皮』という珍品であり、お屋敷から拝領したものだ」と言う。甚兵衛が「何に使うんです」と訊くと、医者は「尻に敷くものだ」と言う。
甚兵衛は急に思い出して「そういえば先生、女房がよろしくと言ってました」。

・・・小噺から発展したもので、江戸期の文献では、1773年(安永2年)に出版された笑話本『聞上手』の一編「熊革」、1779年(安永8年)『鯛の味噌津』の「熊の皮」、1818年(文化15年)『落咄口取肴』の「熊の皮」など、類話が多く存在するようです。
これら原話や演目の成立当初は、どちらかといえば艶笑の傾向が強かったようですが、現在広く演じられているものでは、エロティックな要素は排除されています。
だから女性の噺家さんでも出来るんですね。
◇「親子酒」  三遊亭歌武蔵
先月、学士会落語会に来てもらって、親しみが湧いています。
ラジオ寄席
ある商家に、共に酒好きな大旦那と若旦那の親子がいた。
父親である大旦那は、息子の酒癖が非常に悪いことを心配し、「お前だけに酒を止めろとは言わない。
共に禁酒をしよう」と話をする。
息子も承知し、しばらくは何事もなかったが、2週間ほど経つと、他に楽しみのない大旦那は、酒が恋しくて仕方がない。
息子が出かけていたある晩、女房に頼み込み、遂に酒に手を出してしまう。
したたかに酔い、気分も良くなっているところへ、息子が帰ってくる。
慌てて場を取り繕い、父親は「酔っている姿など見せない」と、息子を迎えるが、帰ってきた息子も同様にしたたかに酔い上機嫌。
呆れた父親が「なぜ酔っているんだ」と問うと、出入り先の旦那に相手をさせられたと言い、「酒は止められませんね」などと言う。
父親は怒り、女房に向かって「婆さん、倅の顔がさっきからいくつにも見える。こんな化け物に身代は渡せません」
息子も「私だって、こんなぐるぐる回る家は要りません」

・・・この噺は、ストーリーは単純ですが、例えば、お父っつぁんがだんだん酔っ払って行く過程を演出したりすると、かなり濃い内容になります。
歌武蔵さんの台詞で、2ヶ所で気になった言葉がありました。
「傾ぐ・かしぐ」は「傾むく・かたむく」が一般的で、「はっきし言う」は「はっきり言う」が自然な気がしました。

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