乱志十八番「宿(旅籠)」三題
旅の噺、あるいは地方が舞台になっている噺も多くあります。
そこで、旅人が泊まる旅籠(宿)も重要な役割を果たします。
質屋と呉服屋と並んで、落語によく出て来るのが宿屋です。
「乱志十八番」では「笠と赤い風車」「ねずみ」「抜け雀」。
「笠と赤い風車」は、身延詣りの途中、東海道を上る常吉が泊まる箱根湯本の宿。
「ねずみ」は、奥州を旅する左甚五郎が、仙台の宿外れで卯之吉に客引きをされて泊まることになる「ねずみ屋」。
上の写真の「小田原遊郭」は仙台の遊郭です。(紛らわしい)
「抜け雀」は、東海道小田原宿で、一番流行らない「相模屋」。
今は、どこに行っても、旅館やホテル綺麗ですが、昔はそんなことはなかったと思います。
こんな感じじゃなかったのかと・・・。
特に、「ねずみ屋」と「相模屋」は、片や物置で鼠の棲み処だったし、片や小田原で一にを争わず・・・・の宿ですから。
「宿」が出て来る噺を挙げてみました。
「宿屋の仇討ち」「宿屋の富」「お神酒徳利」「竹の水仙」「三人旅」「茗荷宿「大山詣り」・・・。
たくさんありますね。
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