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2019年2月 3日 (日)

落語DEデート①

日曜日、ゆっくり寝ていて、「演芸図鑑」を視損なってしまいました。
文化放送の「落語のデンパ」も、相変わらずのつまらなさで、「新粗忽長屋」などと称する、オレオレ詐欺を茶化した新作をやってていたようですが、聴いていて底が浅過ぎて・・・。
気がつくと、林家正蔵(彦六)師匠の声が聞こえました。
◇「普段の袴」       八代目林家正蔵
落語DEデート①
上野広小路の御成道沿いの骨董屋に黒羽二重の紋付、仙台平の袴、白足袋に雪駄履きの立派な武家が立ち寄る。
店の主(あるじ)とは顔なじみで、墓参の帰りにお供の者とはぐれてしまったので、ここで一服させてくれという。
主が煙草盆を差し出すと、銀無垢の煙管(キセル)で煙草を吸いながら、店先の掛け軸に目を止め、「見事な鶴じゃのう」と感心して眺めている。
主は「お目が高い、落款はないが文晁の作と心得ます」と言うと、武家は「なるほど、見事じゃのう」と言い、見惚れている。
すると思わず煙管に息を吹き込んで、火玉がポンと飛び出して、武家の袴の上に落ちた。
あわてた主が「殿さま、お袴に火玉が」に、武家は少しも慌てず騒がず払い落とし「うん、身供の粗忽じゃ。許せよ」
「どういたしまして。お召物にきずは?」
「いや、案じるな。これは、いささかふだんの袴だ」と言って帰って行った。
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これを見ていたのが長屋住まいの八五郎。す
っかり武家の振る舞いの格好良さに感心し、自分もやって見たくなる。
早速大家の所で古い袴を借り、上は印半纏、下は袴という珍妙な形(なり)で骨董屋へ、「亭主、許せよ」と乗り込んだ。
千住で買った紙細工の粉煙草を、手入れをしてなく詰まっている煙管で一服ふかして、「あそこにぶら下がっている鶴はいい鶴だなあ」とやり出した。
主が「これはどうも、お見それしました。文晁と心得ますが」とここまでは筋書き通りだったが、「えぇ文鳥だ、あれがか、文鳥ってのはもうちっと小さくて口ばしが赤い鳥だ。あれは鶴だよ」と、正体を表わしてしまった。
お里が知れたとも気づかない八さんは、「いい鶴だ、いい鶴だ」と言っている。
そして火玉を飛び出させようと、煙管を吹くが、ヤニが詰まっていて飛び出さない。
こん畜生と思い切り吹いたものだから、大きな火玉が舞い上がって、袴に落ちずに頭のてっぺんへ乗っかってしまった。
笑いをこらえて主が「親方、頭に火玉が落ちました」
八五郎 「心配すんねえ。こいつはふだんの頭だ」

・・・この噺も軽妙なストーリーで、やってみたいと思います。
しかし、最近は「普段の」とか、「普段着」なんていう言葉は分からなくなっているのでしょうか?
日本橋あたりを歩いていると、中央通りの北方向を見ながら、「御成街道、普段の袴」を連想します。

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