« 落語「居酒屋」 | トップページ | サラリーマン川柳 »

2019年1月23日 (水)

ネガティブ100%

世の中には、様々なアンケートが氾濫していますが、二者択一で「完封」というのは、見たことがありません。
   ネガティブ100%
高知商業高校の野球部員が、同じ学校のダンス同好会が主催する有料の発表会にユニフォーム姿で出演したことで、日本高野連が処分を検討する事態になっていたことが分かりました。
ところが、SNSでは「意味が分からない」「甲子園も無料にするべきでは」など、日本高野連の対応に対し批判一色になっているそうです。
特に、地元の高知県の皆さんはかなり怒っているようです。
報道によると、先月、ダンス同好会が高知市内の会場を借り、500円の入場料を取る形で発表会を開催。
チアガールとして応援してくれたお返しに、と野球部員がユニフォーム姿でゲスト出演し、試合を再現するなどのパフォーマンスを披露したそうです。
これだけなら高校生らしい微笑ましい話のはずですが、問題となったのは「日本学生野球憲章」。
第2条で「学生野球は、学生野球、野球部または部員を政治的あるいは商業的に利用しない」と定めており、高知商の部員が有料のイベントに出演したことが、これに抵触するのではないかと問題視されているという・・・。
一般的な感覚からすると、高校生の同好会が主催する発表会の入場料が「500円」であれば、会場費やパンフレット代などの実費がほとんどだと考えられ(それでも赤字かもしれません)、これが「商業的に利用」なのだとすれば違和感があるということでしょう。
ところが、高野連は、高知商野球部長の謹慎処分が相当として日本学生野球協会に上申したそうです。

この問題が報じられると、SNSではユーザーからの意見が殺到したそうです。
.この「高野連が名門野球部の処分問題」のネガポジは、【100%ネガティブ】という結果になったそうです。
要は、全員が「おかしい!」と思っているということです。
「有料の甲子園大会にはチアリーディング部や吹奏楽部が動員されているのに、野球部員が同じことをしたらダメってどういうこと?」
「これなら高校野球は全て無料にしないと筋が通らない」。
高野連に対する批判と、高知商野球部に同情する声ばかり。
バカな大人たちがいたものです。
暴力やいじめは、どの世界でもご法度ですから、厳格に対応すべきです。
ところが、憲章というのは、自分たちが(勝手に)決めたルールで、世間一般では特に問題にならないことです。
明らかに、政治的でも商業的でもありません。
このルールの立法趣旨を理解していれば、どうしたら良いかは、実に明確なはずですよ。
それこそ健全な高校生の行動ではありませんか。
高野連が「高野連(こうやれ)」というのは、筋は通りません。
高校生は「高野連(こうやれん)」と言うでしょう。
かの大岡越前守も激怒しますよ。
 

« 落語「居酒屋」 | トップページ | サラリーマン川柳 »

巷談」カテゴリの記事