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2019年1月21日 (月)

マウンティング?

残念なことに、南米の最高峰の最高齢登頂にチャレンジしていた、三浦雄一郎さんが、登頂を断念して下山するというニュースを聞きました。
ご本人の登頂への気持ちは強かったようですが、医師の判断に従っての決断だそうです。
このニュースとは全く関係なく、ある記事で「マウンティング」ということばに初遭遇しました。
マウンテンというぐらいですから「山」に関係あるのか、しかし、記事の文脈からすると、どうもあまり良い意味では使われていない気がしたので、調べてみました。
少なくとも、マウンテンバイクを使ったスポーツではなさそうです。
「マウントを取る」「マウンティングする」という言葉。
簡単に言うと、「マウンティング」とは、職場や学校で誰かの話に便乗して、自分の優位性をアピールする行為を意味する言葉として使われているようです。
マウントとは「乗っかる」という意味の英語で、マウンティングとは生物学の分野の「背乗り」という行為を意味するそうです。
多くの動物は相手の背中に乗ることで、相手に対して優位性をアピールする傾向にあるのです。
人間の場合は会話を通して自分が優位であることを相手に伝え、上下関係を示すという 行為がマウンティングに当ります。
ちなみに男子よりも、社会で序列を意識されられることが少ない女子のほうが、仲間内で
マウントを取りたがる傾向にあるそうです。
例えば、持ち物の品質や容姿、学歴などで自分より劣る人に対して、自分の勝っている部分を強調し優越感に浸る行為。

マウンティング?
多くの場合、本人は無自覚であることが多いとされています。
そのためマウンティングという言葉は、マウンティングする人というよりも周囲の人がマウンティング行為を指摘する言葉として使われています。
例えば「あの人の自慢話はマウンティングだった」というように。
また、口喧嘩で相手を言い負かすことという意味でも使われることがあります。
そのような場合は「マウントを取る」と表現されることが多く、元々はネットスラングとして生まれた表現のようです。
ネットスラング・・・いやな感じですね。
例えば2人での言い争いの最期に相手を黙らせたほうの人が、「マウントを取った人」と表現されます。
言い負かすという意味で使われるマウンティングは、優位性を示す言葉というよりも、勝利宣言を意味する言葉かもしれません。

・・・しかし、不毛な"勝利"ですね。
このマウンティングする人には特徴(パターン)があるようです。
・高圧的に他人にアドバイスする
・頑固で自己中心的なので他人の意見を素直に聞けない
・自分の行為に相手がどう思うか想像することが苦手
・毒舌家で他人に厳しい言葉をぶつけたがる
・何でも高級志向
・知り合いが多い
・噂話に首を突っ込む
・流行り物が好き
・慰めてくれそうな相手にだけに自虐して見せる
・自信の無さを隠すために必要以上に強がる
・プライドが高すぎて素直に謝れない

マウンティング?
・・・いやはや、思い浮かぶ人が何人かいたりして。
こういう人って、よくテレビに出ていますよね。
マウンテンというのは、背中に乗るという元の意味だけでなく、お高いという意味も含まれているようです。
やれやれ、困った人たちですなぁ。
落語は、こういう人たちを、八っつぁんや熊さんや与太郎がやっつけるんですよ。
あぁ、大岡越前守のお出ましもあります。
そうそう、赤井御門守も、「三太夫、控えておれ」って。

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