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2019年1月16日 (水)

落語「井戸の茶碗」

dollar恐らく、誰もが聴きたがり、誰もが演りたがる最右翼の噺だと思います。
特に、初心者が、自分の技量もわきまえずに演りたがります。
それぞれの登場人物のキャラが立つ、しかも場面転換の多い大ネタだと思います。
私も、まだ決心がつかない噺です。
落語「井戸の茶碗」
江戸時代後期、天明以降に活躍した狂歌師、戯作者であった栗原東随舎の「思出草紙」(刊行年不明)に収載されている噺が基と考えられている。
講談「細川茶碗屋敷の由来」では、千代田は広島藩浅野家の家来だったが同僚の讒言で浪人となるはめに陥り、茶碗の一件がきっかけで熊本藩主の細川家が仲介に乗り出し、その結果旧来通り仕官がかなうという筋書きになっている。
また、細川侯が手に入れた井戸の茶碗は将軍徳川綱吉に献上され、その礼に屋敷を賜ったため、その屋敷を誰言うとなく「茶碗屋敷」と呼ぶようになったという続きがある。 

  落語「井戸の茶碗」  
この噺は、別名「茶碗屋敷」とも称し、講談を人情噺化したもので、天保から幕末期にかけて活躍した初代春風亭柳枝などによって伝えられた。
主な登場人物がすべて実直な善人という明るい人情噺であり、現代では高木による屑屋の顔改めのシーンやサゲなど、滑稽噺の要素も強く、客・演者の側から共に人気の高い古典落語の代表作の一つ。 
志ん朝師匠もいいですよ。
https://www.youtube.com/watch?v=2lHYNJ5wiVk
  落語「井戸の茶碗」  
正直者同士の意地の張り合いという、とてもいい噺です。
麻布谷町に住む、くず屋の清兵衛。
古道具を扱うと、自分はもうかるが、他人に損をさせるので、それが嫌だと言って、本当の紙くずしか買わないという正直一途な男で、人呼んで「正直清兵衛」。
ある日、とある裏長屋に入っていくと、十八、九の、大変に器量はいいが、身なりが粗末な娘に呼び止められ、家に入ると、待っていたのはその父親で、千代田卜斎と名乗る。
うらぶれてはいるが、人品卑しからぬ浪人。
もとはしかるべき所に仕官していたが、今は昼間は子供に手習いを教え、夜は街に出て売卜(ばいぼく=易者)をして、娘のお市と二人で、細々と暮らしを立てているという。
その卜斎が、家に古くから伝わるという、すすけた仏像を出し、これを二百文で買ってもらいたいと、頼む。
清兵衛は、本当なら品物は買わないが、親子の貧に迫られたようすに同情し、これを売ってもうけがあれば、いくらかでもこちらに持ってくると、約束して買い取る。
この仏像を御膳かごという竹かごに入れ、白金あたりを流して歩くと、細川さまの屋敷の高窓から、まだ二十三、四の侍が声を掛け、仏像を見て気に入ったのか、三百文で買ってくれた。
その侍、名を高木佐久左衛門といい、まだ独り身で、従僕の良造と二人暮らし。
さっそく、すすけた仏像を磨いていると、中で音がするので、これは腹籠りの仏で、中にもう一つ小さな仏像が入っていると見て取った佐久左衛門、中を開けてみると、なんと小判で五十両入っていた。
驚いて、
仏像を売るようではよほど貧乏しているに違いないから、これは返してやらなければ、と思ったものの、あの、くず屋のほかに手掛かりはない。
そこで、良造に命じて毎日見張らせ、屑屋が通る度に顔を改めたので、これが業界の評判になり、多分仇でも探しているんだろうという噂になる。
清兵衛もこの話を聞きつけ、甘酒屋のふりをして細川邸の前を通り過ぎようとしたが、
見つかって、佐久左衛門の前に連れていかれた。
佐太夫は金のことを話し、即刻届けてまいれといつけたので、清兵衛は驚いて卜斎の家に行き、金を渡すが、律儀一徹の卜斎、売ったからにはもうこの金は自分のものではないから受け取るわけにはいかないと、突っぱねる。
しつこくすすめると、手討ちにすると、怒りだしたから、清兵衛は慌てて長屋に逃げ帰った。
相談された大家が中に入り、五十両を三つに分け、
佐久左衛門卜斎に二十両ずつ、残りの十両は正直な清兵衛にやってくれと、提案。
佐久左衛門は承知したが、卜斎はまだ拒絶するので、
それなら、金と引換えに何か品物を佐久左衛門様にお贈りになれば、あなたもお気が済むでしょうと、大家が口をきき、それではと、祖父の代からの古い茶碗を渡すことで、金の件は落着。
ところが、この茶碗が細川侯のお目に止まり、これは「井戸の茶碗」といって世に二つとない名器だからと、佐久左衛門から三百両でお買い上げになる。
この半分の百五十両を卜斎に届けさせたが、
卜斎は佐久左衛門の誠実さに打たれ、娘をもらってくれるよう、清兵衛を介して申し入れ、佐太夫も承知。
清兵衛が佐久左衛門に、「あの娘をご新造にして磨いてご覧なさい。大した美人になります」
「いや、磨くのはよそう。また小判が出るといけない」

・・・もう出て来る人、出て来る人が、みんな良い人ばかり。

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