いいえ世間に負けた?
僧衣(法衣)論争のその後。
先日、福井県の40歳代の男性僧侶が、僧衣での運転を理由に県警に交通反則切符(青切符)を切られた問題が報じられました。
私も、どんなものかと疑問に感じていました。
県警が反則切符を取り消し、書類送検しない方針を決めました。
反則を取り消したということは、本件は違反ではないということ?
ところが、「突然幕引きが訪れたが、何も解決していない」と、県警から違反の取り消しを伝えられた当事者の男性僧侶は釈然としていないそうです。
取り消しを伝えられた際、警察官に「今後僧衣での運転はどうなるのか」と尋ねたそうですが、明確な返答はなかったようです。
「違反を取り消されても、僧衣で運転していいのかどうかはっきり言ってくれない限り、これから運転できない」と不満のコメント。
そうですね。
僧衣で運転しても構わないのか、それとも今回の事案に限り反則ではないと判断したのか・・・。
この問題を巡っては、新聞報道で発覚した昨年末以降、全国の僧侶が一斉に反発。
「#僧衣でできるもん」のハッシュタグ(検索用ワード)つきで、僧衣で大道芸などを披露する動画をツイッターに投稿し、英BBCなど海外メディアにも取り上げられました。
・・・しかし、警察も弱いですね。坊さんに負けたぁ、いいえ世論に負けたぁ
僧侶が反発したのは、男性が着ていた「布袍」が、身動きしやすい「略装」だったからで、僧衣を販売する会社も、「最近の布袍は伸縮性もあり、通常の和服とは違う」と指摘しているそうです。
法衣については、法意を確認して、みんなが納得の行く法衣(方位)に着地させるべきでしょう。
ここは、そろそろ永平寺の諸国行脚の雲水の僧「沙弥托善」にお出ましいただき、問答にて解決していただきましょう。
東海に魚あり。尾も無く頭も無く、中の支骨を絶つ。
この義や如何に!
法華経五字の説法は八遍に閉じ、松風の二道は松に声ありや、
松また風を生むや。
有無の二道は禅家悟道にして、何れが理なるや何れが非なるや。
硬直的な対応をすると、民意や常識を外すことになりますから。
固い頭のオジサンたちは要注意ですね。
そうそう、高野連もそうでした。