客のマナー
ある人気噺家さんが、こんなツイートをしていました。
かなりお怒りになっているようです。
「お客さん」を「客」と言い直して。
どうやら、酔っ払った入場者が、傍若無人な態度を取ったので、堪忍袋の緒が切れたということのようです。
時々、素面の人でも「俺は客なんだ」と勘違いする人が多くいます。
「お客さまは神様だ」なんて、かつての大物歌手が言った意味が全く理解出来ていないおバカが。
「(良い)お客さま」というのは、自分のこと(芸)をよく理解し、応援してくれる、時には叱ってくれる、思わず頭が下がるような、手を合わせたくなるような、まるで「神様」のような人だ・・・ということでしょう。
この噺家さんも、「お客さん」を「客」と言い換えた瞬間、もう既に神でも仏でもなくなっている訳です。
とりあえず、木戸銭を払って入場しているので「客」と言っていますが、心は「客」でもなんでもない。
しかも、周囲の善意の「お客さん」にも迷惑をかけたり、不快な思いをさせているのですから、言うべきことは言うべきでしょう。
・・・しかし、ここまでではないにしろ、寄席や落語会に行って、不愉快になることもあります。
帽子を被ったまま座っている。
隣の人とお喋りをしている。
訳知り顔で隣の人に(間違った)説明をしている。
ビニール袋をカサカサ、鞄のファスナーを開けたり閉めたり。
勿論、携帯を慣らしたり。
最近では、こっそり録音録画をしたり。
まぁ、こういう人には、ご退場いただくしかありませんね。
これとは違いますが、落語会をやっていてとても困るのは、入口近くに座って、奥や前の空席に座ってもらえないことです。
こういう方々は、恐らくご本人は遠慮されているのだと思いますが、とても厄介です。
途中で帰るから、離籍するから・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことは気にするコトはないんです。
« 80歳以上の噺家さん | トップページ | 「災」 »
「寄席・落語会」カテゴリの記事
- 深川三流亭 in ティアラこうとう(2020.09.07)
- 学士会落語会(2020.07.18)
- 五街道雲助独演会(2020.07.14)
- 会場を変更して(2020.07.14)
- 鈴本演芸場チャンネル千穐楽夜の部(2020.06.28)