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2018年12月22日 (土)

呼び捨てでいい・・・

最近は、人権に対する意識が高くなって来て、それはそれで良いことだと思いますが、過剰になっている部分もある気がします。
こんな事件(事故)があり、犯人が捕まったそうです。
女性が死亡する自転車同士の衝突事故で相手を救護せずに逃げたとして、警視庁下谷署は、重過失致死などの疑いで、東京都足立区のギタリストの男性(24)を書類送検した。
イヤホンを耳に入れた状態で、右手はアタッシェケースを持ち、左手だけで運転していたという。
容疑は、台東区の歩道を自転車で走行中、対向してきた同区の女性(当時34)の自転車にぶつかってけがをさせたのに、現場で救護しなかった。
女性は病院に搬送されたが、約4時間半後に外因性腹腔内出血で死亡した。
男性は容疑を認めており、「歩行者を追い越すのに気を取られてぶつかった」と供述している。
事故後、「急いでいる」と言って立ち去ったという。

・・・けしからんやつで、捕まって当たり前ですが、記事では「男性」と表現しています。
昔は、容疑者を呼び捨てにしていました。
それが「○○容疑者」と言うようになりました。
それから、名前を出さない場合は、「容疑者の男(あるいは女)」と言っていました。
最近は、こんなやつでも「男性」と言うんですね。
そもそも、「男(女)」と「男性(女性)」では、後者の方が敬称になるのでしょうか?
感覚的には、「男」が標準的な「人(性別・男)」の意味であるのに対し、「男性」はその丁寧表現ということでしょう。
本来の「男性」は性別が男であることを指しましたが、性別が男である「人物」という意味でも使うようになり、 ただ「男」というよりも改まった(丁寧な)表現として定着している気がします。
ならば、なおさら「男」でいいと思うのですが・・・。
別に、差別用語でも蔑視した言い方でもないのですから。
まだ、刑罰が確定していないから・・ということなのかもしれませんが。

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