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2018年11月12日 (月)

どちらも・・・

約2400億円もの負債を抱え、経営破綻した磁気治療器販売会社があります。
その債権者集会が開かれ、産管財人は、「顧客約7000人への配当は難しい」との見方を説明。
債務超過を客に伝えないまま、「預託商法」を続けていた疑いがあり、特定商取引法違反(不実の告知)容疑などで捜査が始まるようです。
いつの時代にも、とんでもない悪いやつがいるものです。
そして、一旦破綻すると、開き直って自分の理屈を並べる・・。
口先だけの侘びをするだけ。
とにかく、こういう奴等は許せない、とんでもないのですが、それにしても、金を出す側も、あまりにも隙があり過ぎる気がします。
申し訳ありませんが、酸いも甘いも心得た大人が、こんな儲け話に乗ってしまっているんです。
人の営みの中で、とにかく図抜けた値というのは、絶対に信じてはいけませんよ。
例えば、足の速い人がいて、凡人には超特急に見えても、100メートルを8秒で走る人などいるはずがありません。
現在の最速ランナーは、9秒台の真ん中あたりを、何万分の一秒を競っているんです。
そんな中で8秒台で走る人がいたら、絶対に何かアンフェアなからくり(いかさまやドーピング)を使っているんです。
そういう点で言えば、世の中マイナス金利の今時、6%もの利回りなんて、普通の投資では考えられません。
多くのお金が集まる市場では、どんな投資でも一定の利回りに収斂して来ます。
その隙間を使って儲けるんです。
「預けたら任せっ放しで、後は一生金に困らない」なんて、到底あり得ません。
投資ではなくて、投機や博打、いや投棄かもしれません。
この世にスーパーマンは存在しません。
ちょっと同情はしますが、人の話を妄信して、楽をして儲けようと欲を出した報いなんですから・・・、そんなものですよ。
こういう類の話は、いつまでもなくなりませんね。
それにしても、お金はある所にはあるものなんだなぁ・・。
買ってもいないのに、「宝くじが当たったら・・・」なんて期待している私です。
こんな程度が罪がなくて良いのでしょう。

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