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2018年11月 1日 (木)

「花座」の宣伝

「せんだいたうん情報」・・・懐かしい。
仙台の寄席「花座」を特集していました。
http://machico.mu/special/detail/958/?s
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東北随一の繁華街・仙台国分町からほど近い仙台市青葉区一番町の一角。
灯りがともった提灯が一際目を引く「魅知国定席 花座(みちのくじょうせき はなざ)」は、いつでも気軽に「笑い」を楽しめる東北唯一の常設寄席です。
「寄席」と聞くと、「敷居が高い」というイメージを抱く方も多いかもしれませんが、今回の特集では、そんなイメージを変える花座の楽しみ方をご紹介します。
仙台の落語文化を盛り上げるために奮闘する若手落語家たちの活動にも注目です。

「常設寄席」ねぇ・・・、「定席」って言うんだよなぁ。
【定席】
座る人がいつもきまっている席。
常設の寄席。
常客として行く家。行きつけの家。

どうでも良いですが。
余計なお世話ですが、興行として成り立つのか、落語ファンとしてはとても心配です。
仙台に寄席・・というのは、勿論大歓迎なんですが。
まず、仙台に「落語」「寄席」というものが、どれだけ定着しているのかが・・・甚だ「?」。
情報化社会の現代は、様々な方向から情報が入って来ます。
落語(寄席)に対して、昔のような違和感はないでしょうが、その代わり昔のようなインパクトもない。
「落語」は、バカバカしい「お笑い」という芸能の範疇の一分野だ・・・程度の認識だと思います。
地元の方と出られる寄席が少ない落語芸術協会が、桂歌丸師匠という稀代の人気噺家さんを前面に出して寄席を作りました。
「仙都に笑いを」と、我が大先輩たちが60年前から始めた活動、勿論、ある時期に私もその中の1人でしたが、果たして・・・仙都に笑いは定着させられたか・・・「?」。
https://hanaza.jp/
それから、これが一番の懸念ですが、興行と言うからには、「採算」が大切です。
単発の興行ならばいざ知らず、「定席」ですから。
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座席数は40席だそうです。
興行の内容にもよると思いますが、仮に木戸銭(入場料)が2500円だとして、満席になっても、上がりはたったの100,000円です。
これで、芸人さんへの割り、交通費、諸経費を賄うことが出来るのかなぁ。
東京の寄席なら、電車(バス)賃で済んでも、新幹線で仙台を往復すると約20,000円かかります。
上席(上旬の番組)で5日間全て満席で500,000円。
芸人さんの宿泊代も必要になる。
それに、地方であればあるほど、「芸」そのものよりも、まずは「知名度」が必要です。
落語芸術協会で、笑点メンバー以外で、そんなにいません。
それに、前述のとおり、この規模では、知名度の高い噺家さんが来てくれるほどの割りが稼げない。
ボランティア活動ではありませんから、席亭、芸人さんがそれぞれ我慢し合うのも、限界があるでしょう。
最後に、芸の質、レベルの懸念。
社会人だの学生だのと総動員しているようですが、果たして木戸銭をもらって聴いていただけるだけの芸なのか「?」。
恥ずかしながら、我が落研の後輩たちのレベルを垣間見るにつけても、はっきり申し上げて、到底・・・「?」。
「学生さん、頑張って」「素人の割には上手」・・・なんて、そんなお情だけで続けられる訳がありません。
・・・ということで、どう考えても「?」「?」「?」。
とんでもないお大尽がスポンサーになってくだされば・・・。
でも、頑張って欲しいと思いますよ。

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