あの沼津の子
最近は、良くも悪くも「プライバシー」が問題になっています。
本来は、外に出さない(出せない・出す必要のない・出してはまずい)個人情報が、本人の意に反して暴かれたりします。
本来は、社会的な制度などの運用のために必要な個人情報なのに、本人が頑なに明らかにしないなんていうこともあります。
歪んだ自由主義・個人主義が蔓延って、さらにWEBやSNSによって、容易に拡散する・・。
いやな時代になったものです。14歳の沼津の中学生の女の子が金メダルを獲った
1992年のバルセロナオリンピックの水泳女子200メートル平泳ぎでした。
「今まで生きて来た中で、一番幸せです」という名言。
そんな少女も40歳になりました。
世に様々なスキャンダルはあれど、「この人に限って」と、人々が勝手にイメージを作り上げている人は多いと思います。
無名の中学生が金メダルを獲ったのですから、注目度は抜群。
そして、(幸か不幸か)この少女には、その後もずっとアイドルのイメージがつきまとうことになります。
ところが、この元少女メダリストが、写真週刊誌に、まさかの「変装“不貞”デート」をスクープされたそうです。
「不貞」?
確か、この元女の子も結婚をして子どもがいたはず。
不貞の相手は10歳以上年上のIT企業元役員で、現在もPR会社の役員だそうです。
今までのイメージとのギャップが物凄い。
恐らく、勝手に、世の中の多くの人が幻滅やら嫌悪感を感じていることでしょう。
マスコミは大騒ぎをするでしょう。
まぁ、そんなこともあります。
人間なんてそんなものですよ。
落語は「業」を肯定しますから、アイドル少女とて、長ずれば変わることは、よぉく分かります。
外部(世の中・マスコミ)が勝手に作り上げたイメージは、必ずしも正しい訳でもありません。
人間なんて、どんなに社会的な地位のある人でも、表の顔だけでなく、必ず裏の顔があるものだということです。
ただし、悲しいことに、彼女は有名人で、全く正反対のイメージが定着して、今まで対外的にはそれを武器にして生きて来た。
その華々しい実績とイメージがあるから、世に受け入れられ、評価されて来た。
しかし、人間だから、そんな綺麗ごとばかりではない。
聖人君子でもないのだから、イメージとは違うこともしているだろうし、果ては「不貞」にまで及ぶこともあるのでしょう。
ただ、こういう正反対のことが明るみになれば、今までの栄光や名声は全て水泡に帰すことになる。
本人が、そこまで意識(想定)して、リスクを犯してまでやったのなら、「業」として受け入れたら良いと思います。
反動は、本人の想像を遥かに越えるでしょうがね。
ところで、この報道では、よく使われる「不倫」ではなく、「不貞」という言葉が使われていました。
「浮気」「不倫」、そして「不貞(行為)」の違いは?
まず、「浮気」と「不倫」の違いは、これを行う対象者が既婚者か否かで分かれると言われるようです。
「不倫」は男女のどちらかが結婚している関係・・?
「不貞(行為)」と言うのは法律用語でもあり、「既婚者でありながら、配偶者以外の異性と継続的な"良からぬ関係"を持つこと」。
単なる男女の密会、いわゆるデートや食事などは「不貞行為」には該当しないそうです。
「不倫」は、そういう正式な言葉ではありませんから、やや曖昧なニュアンスなんでしょうか?
「一線を越える」ことがあってもなくても不倫は不倫。
しかし、不貞は一線を越えているということですから・・・、この沼津の子は、行く所まで行っていたんですね。
(業を肯定するなら)失うものの大きさを承知して不貞にまで至ったのなら、それは(善悪はともかく)ありなんでしょう。
しかし、世の中には、あの沼津の女の子は・・・、いなくなりました。
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