流三
「正座出来るかなぁ・・・?」と心配でした。
まだ、腰と膝の痛みが続いていて、特に膝が・・・。
改めて加齢の怖さと、落語の激しさを痛感しています。
何と言っても、「変形ひざ関節症」では、正座は避けなくてはいけませんから。
さて、「天災」ですよ。
演読しながら、やっていてとても楽しいのですが、一方で「これ、覚えるの大変だなぁ、面倒臭いなぁ・・・」と、越児さんや窓口さんには信じられないであろう、「怠惰の虫」が蠢いているのが分かります。
でも、この噺は、特に主な2人の登場人物の台詞をメリハリをつけて語るのが、とにかく楽しい。
演読が終わると、師匠からは、特にコメントはありませんでしたが、こんなことを仰いました。
あたしは、いつもこの噺を演る時に思うんだけど、例えば「牛褒め」なんかは、教えてもらったことを紙に書いてもらって、それを読んでも失敗するんだが、この噺は、一度反復するだけで、紙にも書いてもらわずに帰ってきて、頓珍漢なことを言う。
これが、単なるお笑いやコントと違って、落語の深いところだ。
頓珍漢なことは言いますが、その内容がさらに可笑しい。
非現実的な部分もありますが、それが落語の深さ、面白さなんでしょう。
さて、肝心の膝ですが・・・、約30分の正座にも耐えて、座っている間は、痛みは感じませんでした。
また、終わった後も、かえって痛みが引いたように感じました。
でも、お医者さんから、痛みの原因が「加齢(歳)ですから」と言われて、一つ腑に落ちないことがあります。
「先生、痛いのは左膝だけです。右膝も同い年なんですが・・・」。
(これは、林家彦六師匠の逸話ということで、お弟子さんたちがよく使われます。)
今度の「お江戸あおば亭」は、私の出番は開口一番ですが、トリの前が良いかもしれません。
「膝代わり」と言うくらいですから。
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