チラシに使う絵
江戸時代には数多くの錦絵が描かれていますが、落語を演る上では、江戸の街の様子の分かるものがいいですね。
最近、「お江戸あおば亭」や「深川三流亭」、出前落語会のチラシやプログラムなどには、古い絵を入れることが多くなりました。
季節や場所を考慮して、とても楽しいものです。
1月の「深川三流亭」では、正月風景が描かれたものを使ってみようと思います。
歌川広重の「名所江戸百景」からです。
まずは、「春」の第2景「霞かせき」。
霞ヶ関坂から江戸湾を見渡す武家屋敷の正月風景です。
凧揚げのほか、大神楽、獅子舞などが見えます。
ここって、国会議事堂の方から下って来る、財務省のある辺りでしょうか?
・・・ということは、江戸湾は、新橋・汐留あたりなんでしょうか?
次が、「春」の第3景「山下町日比谷外さくら田」。
山下町というのは、今の帝国ホテルの横あたりだそうです。
朱塗りの門は、佐賀(鍋島)藩の上屋敷になるそうで、まさに今の日比谷公園のある場所だそうです。
将軍の娘が嫁いだことを祝って門松が並び、手前には羽子板(羽根つき)と奴凧が描かれていますから、まさにお正月。
それにしても、やっぱりお正月には、凧を揚げたんですね。
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