落語の魅力
いつも驚かされるのは、梅朝さんが関わっておられる、牛久での落語会の集客力。
例えば「牛久味わい亭」と、昨日の「牛久亭発表会」。
会場の立地は、街中にあるわけでもなく、決して良いとは思えないのに、この賑わいぶり。
落語は(落語の限らないと思いますが)、「噺家」と「寄席」と「贔屓」の三方が揃わなくてはダメだと言われます。
それぞれが一定のレベル以上でないと廃れる。
これを素人のレベルで言えば、「演者」「主催者」「観客」ということになります。
「演者」のところは、師匠に指導していただいているグループということなら、そんなに大きな差はありません。
と言うことは、「主催者」と「観客」ということになります。
我々が発表会を行う場合、当然主催者は我々自身ということになります。
要するに「演者≒主催者」ということで、会場設営も含めて、観客動員も全て自分たちでやらないといけません。
ところが、「牛久味わい亭」は、主催してくださる、大勢の地元の強力な有志がいらっしゃる。
また、我が落語っ子連には、公民館などの主催イベントに呼んでいただけるルートがある。
扇子っ子連などは、会場を運営する団体が共催してくださる。
こういう場合には、我々個人のルートではなく、広く情宣もしていただけるので、集客力もある。
要するに、「寄席(席亭)」がいてくれるということです。
そして「観客」。
席亭が集めるお客さまですから、演者の友だちや家族が、お付き合いで来るわけではない。
聴こうと思って来てくれる。
極めて能動的なお客さまです。
だから、知り合いの高座の時間に合わせて来て、終われば帰るというのは少ない。
(勿論、義理で来てくださる方でも、感謝ではありますが。)
正直なところ、落語を知らないお客さまや(失礼ながら)場違いな方も時々いらっしゃいます。
最初はそんな程度でも、主催者の方々の熱意で、落語好きが増え、定着して行く。
こういう好循環が、観客動員に繋がっていると思います。
昨日の「牛久落語発表会」にも来ておられた「牛久味わい亭」の主催者の方は、「牛久にも落語が根付いた」と仰っていました。
嬉しいと言うか、羨ましいと言うか。
「噺家」と「寄席(席亭)」と「贔屓」・・・この全てが揃わないと、落語は発展して行きません。
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