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2018年10月 6日 (土)

「天災」の再稽古

突然思い立って、「天災」の読み稽古。
「天災」の再稽古
こんなことは初めてです。
1日に2度も、正座をして読み稽古するなんて。
少し、本息より早めですが、時間は約23分。
何とか25分には収まるでしょう。
その代わり、かなりトントーンとリズミカルに演らないといけません。
この噺は、上手くやれば受けるでしようが、しくじるととんでもなくなる・・・。
また、聴き手によっても違うかもしれませんね。
随分前ですが、学士会落語会で、人気の若手真打が「天災」を演ったことがありました。
本人は自信満々で演ったのでしょうが、そこは「日本で一番受けない落語会」のこと、あまり笑いが取れませんでした。
その時に、当時の学士会落語会の代表だった山本進先生が、仰ったことを思い出します。
山本先生は、噺家さんにとっても、落語ファンにとっても、別格の存在ですから。
「彼は、十八番の噺で、もっと受けると思った。ところが、思っていたほど受けずにショックだったようで、(楽屋で)少し落ち込んでいる。落語なんてそんなもの。こういうことを経験して、乗り越えてこそ、彼の成長に繋がる」。
それから「天災」を聴く度に、この時のことを思い出します。
その若手噺家さんは、今やチケット即日完売の人気です。
彼は「天才」なんでしょう。
師匠の高座本をカットしたり写したりしている私は、「転載」です・・・。

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