長講・・・
落語には体力が要ります。
何を以て"長講"と言うこともないのでしょうが、感覚的には、本編が30分を超える・・否、アマなら25分超ぐらいになれば、なんでしょう。
そう考えると、私は「長い・暗い・つまらない」の3拍子ですから、持ちネタの中で"長講"はかなりあると思います。
「浜野矩随」「揺れるとき」「文七元結」「子別れ」「帯久」「鰍沢」「ねずみ」「人情八百屋」「おせつ徳三郎」・・・。
いくつか長講にチャレンジして来て、その難しさ(楽しさもあります)を実感しています。
まず、長講をやるには、語りや台詞を覚えるだけではダメ。
一番大切なのは、噺全体のペース配分と体力温存です。
それを最初からフルスロットルでやると・・・必ずオーバーラップで失速(息切れ)するものです。
極端に言えば、長講をやる時は、全編8割ぐらいの力で行くのが良いのでは思います。
フルスロットルにするのは、クライマックスをピンポイントで狙うことです。
ところが、我々素人は、噺(語り)は、それなりに繋ぐことは出来ても、後半になるとかなり息切れしてしまい、ヘロヘロになってメリハリがなくなります。
それから、地語りの部分は、読んでいる(朗読や読み聞かせの)ようになるから、そこで流れが途切れてしまう。
滑稽噺と異なり、筋(ストーリー)性が高いので、かなり致命的になってしまいます。
失礼ながら、素人落語では「まだ長講は・・・?」と思う人もいます。
長時間に渡って緊張を維持するのは、台詞を覚えるよりも難しいかもしれません。
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