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2018年9月30日 (日)

圓窓師匠と楽屋で

師匠に色々な話を伺うのは、とても楽しみです。
圓窓師匠と楽屋で
何と言っても、師匠の長年のご経験というのは、実もあり、説得力があります。
圓窓師匠と楽屋で
師匠が中入り前に「鼓ヶ滝」をお演りになり楽屋へ。
中入り後の食いつきの私は、暫く師匠撮って楽屋でお話しすることが出来ました。
師匠に「鼓ヶ滝も演る度に色々変わりますね」と申し上げたところ、もう30年以上やってていて、常に色々な工夫や思いを刷り込んでいるそうです。
こんな気持ちを噺に込めたい。
そのためにどんなに表現をするのか。
言葉を選ぶ、そして構成を考える。
師匠は、この噺に限らず、全ての噺にこんな気持ちで接し、練り上げることを繰り返されて来たんだと思います。
あたかも、大田区の町工場の研磨職人さんのように。
最新の機械でも敵わない精密な技術。
落語は、そうやって時間をかけて練り上げられている。
だから、この市井の演芸はいつまで経っても廃れない。
この噺の舞台が関西(有馬温泉)ですから、言葉(関西弁)の話題にもなりました。
私は、江戸言葉に比べて上方弁のボキャブラリーの豊富さのことを話しました。
盛り上がりそうになったところで、そろそろ後半が始まる時刻、私の出番です。
「師匠、勉強させていただきます」と挨拶をして会場へ。
師匠は、天祖亭の稽古に向かわれました。

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