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2018年9月 2日 (日)

流三

やはり、「高座には"魔物"が棲んでいる」というのを、改めて感じさせられました。
流三
噺の出来が良かったとか、受けたとか、お客さまが感動してくださったとか・・・ではないところ。
やはり、今回は落語の神様から、ちょっと"お灸"をすえられた感じがしています。
今までこの噺を演じた数多くの中で、一番反省点の多い高座だったような気がします。
しかし、それはいずれ来るだろうと漠然と思っていた領域。
だから、期待していたような、でも実は一番恐怖に感じていたような、そんな感覚でもありました。
テクニカルなことではなくて、もっと大きな、もっと高い次元での思いです。
高座や噺に対してというのではない、落語を演じるに際しての、落語と自分との間の緊張感(テンション)のあるべき状態を考えさせられました。
この噺と付き合って40年余り、この噺は、今日改めて、私にまた課題を与えてくれた気がします。
まだまだ、様々な所から見直して、もっと良い作品にして行かないと。
・・・そんなことを考えさせられた高座でした。
長講を最後まで聴いてくださったお客さまに感謝です。
この落語会で、この噺をやらせていただいて良かった。

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