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2018年8月22日 (水)

浮世に言い忘れたこと

昭和の大名人が語る芸、寄席、粋な生き方。  
  浮世に言い忘れたこと    
昭和の大名人、六代目三遊亭圓生が軽妙な語り口で魅せる随筆集。
噺家や落語ファンだけでなく、せわしない現代を生きる多くの人々にも様々なヒントを与えてくれる良質の伝書である。
五十八編、四部構成。
芸に対する心構えを説き、芸のむずかしさ、基本や勉強の大切さなど落語の奥義を伝える「人情浮世床」。
落語の歴史や寄席への思い、寄席の四季折々の風物詩などについて綴る「寄せこしかた」。圓喬、金語楼、志ん生ら噺家はもとより、同じ時代を過ごした芸人たちを振り返る「風狂の芸人たち」。好きな食べ物から着ものの着こなしにおける自説を述べる「本物の味」。
「世の中、ソロバン勘定だけでは、つまらないものになる」「基礎の出来ていない者は、そこからは絶対にはい上がれない」「逆境に陥ったときにくじけるような人間は成功しない」「何よりもまず、芸に品格があること」「銭金じゃなく、じっと我慢して、おのれ自身に芯をつくる」「イキとヤボは紙一重」――。
ときに優しく、ときに厳しい言葉で紡がれる提言の数々、“あたくしの思い”からは、芸に生きる者の覚悟が伝わってくる。

・・・昔、ザーッと読んだ気がしましたが、電子書籍にあったので、ダウンロードして読み始めました。
勿論、著者は昭和の大名人ですから、次元は全く違いますが、私もこの10年近く落語の稽古を続けて来たおかげで、実に共感出来る部分の多いことが分かりました。
以前なら「ふ~ん、そうなんだ」と言っていたのが、「そうそう、そうなんです!」という。
名人と、色々共有出来たような気がして快感です。
まだ、半分も読み進んでいませんが、本当にいいと思います。

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