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2018年8月17日 (金)

今度は「居合道」

外に向かっては、常々偉そうに、もっともらしいことを言っていて、自己保身や禁欲には平気で屈服するというのが、日本の武士道やスポーツマンシップの実態のようです。
全日本剣道連盟(全剣連)の「居合道」部門で、段位・称号取得の際に金銭授受が横行していた実態が表面化。
「剣による人間形成」を旗印とする組織の裏で、実は“肩書”が売買されていた格好です。
内閣府に提出された告発状などからは、既得権益におぼれた審査側と、名誉欲に走る受審者とのいびつな共存関係が炙り出されているようです。
告発状によると、平成24年、関西地方に住む連盟会員の男性は、居合道の称号で最高位の「範士」審査を目前にして、「誠意やないか。カネやないか」と迫られた。
相手は全剣連の専門委員会「居合道委員会」の委員で、要求額は合計650万円。
委員長や自身にそれぞれ100万円、残りの委員にも50万円ずつ・・・という内訳だった。
同委員会は競技人口の少ない居合道の普及や振興などを一手に担っており、当時は委員が範士の審査員も兼ねる状況が続いていた。
男性はこうした慣習に反発し、支払う意思がないことを伝えた上で、八段範士となっていた人物らに相談した。
ただ、期待するような反応は返ってこなかった。
「お金はかかるものだ」「私も(審査時に)お金をもらったことがある」、 さらには「口に出してはいけないものがある。墓場まで持っていくもんや」との“警告”まで受けた。
男性は25年、全剣連に不正合格の実態調査などを求める嘆願書を提出したが、動きはなかった。
「要するに上納金」「先輩方が白いと言ったら白、黒いと言ったら黒だ」。
連盟側からは、事あるごとに嘆願書を取り下げて事態収拾を図るよう暗に迫られた。

昔から、習い事や稽古事にはお金がかかる、というのは”常識”。
みんな同じ構図で、昔の隠蔽体質、一部のぼったくり体質がそのまま残り、今のフラットでオープンな動きには水と油になっている。
相撲協会も、日大も、ボクシングも・・・、みんなそう。
みんなで赤信号を堂々と渡っちゃったから、正しく取り締まられたら、誰もいなくなってしまう。
お偉いさん(全く偉くもなんともない欲深人間たち)は、同じ穴の狢ですから、改革や改善など出来るはずがありません。
昔は、必要悪で仕方がなかった輩たちがのさばって、組織を腐らせている。
どこの世界にも、”新アンガールズ”がいて、健全なものを蝕んでいるんですね。
こりゃぁ、日本全国大変ですよ。

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