桂歌丸師匠の訃報
今まで何度か誤報が拡散したことがあったので、慎重に確認しましたが、残念ながら今回は誤報ではありませんでした・・・。
歌丸師匠が亡くなってしまわれました。享年81歳。
ずっと数多くの病気と戦いながらの大往生だと思います。
1951年 15歳で五代目古今亭今輔に入門。前座名今児。
(2年半ほど落語界から遠ざかった後)
61年兄弟子の桂米丸門下に移り米坊として出直し。
64年歌丸と改名。
68年に真打ち昇進。
66年に始まった「笑点」では、一時降板したが、当初からのレギュラーメンバー。
2006年 五代目の笑点の司会者(16年まで)。
生家は横浜の妓楼。
74年からは地元の三吉演芸場で独演会を開催。
芸や噺の継承にも力を入れ、「真景累ケ淵」「牡丹灯籠」「怪談乳房榎」といった三遊亭圓朝の長編を数多く手がけた。
04年に落語芸術協会会長。
10年からは横浜にぎわい座館長。
芸術選奨文部科学大臣賞、文化庁芸術祭賞など受賞多数。
07年旭日小綬章。
16年文部科学大臣表彰。
今年オープンした仙台の寄席「花座」の名誉館長も務められて。
大変失礼ですが、一門や協会、経歴から見ても、こんなにビッグな看板の噺家さんになるとは、若い頃の笑点を視ていた者としては、想像も出来ませんでした。
三遊亭圓朝物は、多分に三遊亭圓生師匠のコピーのような部分もあったと思いますが、十分"歌丸ワールド"を確立されましたね。
お疲れさまでした。
ご冥福をお祈りいたします。
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