こんなときに?
何代か前の総理大臣で、ひどい首相の3本の指に入ろうかと評価されている人が、さすがに能天気を貫けず退陣に追い込まれたのは、確か、ハワイ沖で日本人の高校生が乗った訓練船が、米軍の潜水艦と衝突して沈没し、多数の犠牲者が出た時に、事故を知っていたにも拘らず、そのままゴルフをやり続けていたことが批判され、(退陣の)引き金になったと記憶しています。
(ところが、退陣してもまた別の所で、未だに傍若無人ぶりを発揮しているようです。)
最近では、台風や集中豪雨で対応に追われている時に、現地の知事が任地を離れて、大顰蹙を買いました。
さぁ、そして、今の総理大臣。
消去法総理ですから、あまり多くのことを望む方が無理なのかもしれないですが。
死者5人、負傷者約400人に上っている大阪北部地震。
約2000人が避難生活をしている。
鉄道の運行中止や住宅損壊、断水やガスの停止など、混乱が相次いでいた地震発生当日の夜、高級日本料理屋で「しゃぶしゃぶ」に舌鼓を打っていたと、批判されているそうです。
被災者のことは頭になかったのか。
「首相動静」によると、首相は、午後6時44分から、赤坂の高級料亭で政調会長と会食。
北朝鮮や国会、9月の総裁選について話し合った。
この料亭は、しゃぶしゃぶや、すき焼きなどの高級料理店。
http://akasaka-kobori.com/
コースで注文すると、1人当たり最低1万2000〜1万5000円。
酒を飲めば1人当たり軽く2万円はする、庶民には縁のない店。
地震発生直後の会見で首相は、「大阪を中心とする地震については、人命第一、この基本方針で政府一丸となって臨んで対応している」などと意気込んでいた。
それなら、高級しゃぶしゃぶを満喫している場合じゃなかったのではないか。
大阪地震は、大きな余震が心配されている。万一に備えて公邸で待機しているのが当然だろう。
・・・それが批判の根拠です。
それでも、例えば外国から賓客が来ているというなら、夜に会食するのも仕方ないが、相手はいつでも会える身内の政調会長。
なぜキャンセルしなかったのか。
ある評論家のコメント。
「まったくフザケた話です。安倍首相はよく『国民の生命、財産を守る』なんて言っていますが、しょせん口先だけということです。被災者は不安な気持ちで一夜を過ごしているのですよ。政調会長を懐柔すれば、総裁3選は確実とでも考えているのでしょう。
地震よりも、総裁選を考えているのであれば、政治家としての資質を問う以前に、人として信用できません」
・・・政治のことはとやかく言うつもりはありませんが、この首相は、いつも最大級の形容詞や形容動詞を使いますが、中身がないのが特徴のようです。
「徹底的に膿を出して」「全員一丸となって」・・・なんて。
表現マクロ、実行ミクロ。
ある意味で、嘘つき・・ということ?