落語に限界はあるか
これまた「大手町アカデミア」でのやり取り。
落語は座布団の上という限られた空間でやるというルール・限界みたいなものがありますが、それ以外に限界を感じることはありまかという質問だったと思います。
権太楼師匠は、座布団の上というのが制限で、後は全く無限の可能性のある芸能だと仰いました。
噺家(演者)が自分で描いたイメージを観客に聴いてもらう、観客はそれを聴いて自分の頭の中にイメージを作る。
落語というのは、演者のイメージと聴き手のイメージとがシンクロする、稀有な芸能だと言うことです。
芝居や、浪曲や、講釈や、朗読・・、これらには必ず「ト書き」がある。
しかし、落語には「ト書き」のよわうなものは一切ない。
演者自身が作るイメージを、聴き手がどのように受け止め、自身のイメージを投影してくれるか、という無限の世界が広がっている。
・・・そのとおりだと思いました。
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