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2018年5月25日 (金)

広瀬さんの林家たい平評

pencil広瀬和生さんが、週刊ポストでコメントしています。
林家たい平さん。
私にとっては、林家あずみさんの師匠。
2002年に横浜市が開設した横浜にぎわい座は客席数391(1階席280・2階席111)の、とても観やすい寄席。
魅力的な企画興行が毎日のように行なわれ、東京から足を運ぶ落語ファンも多い。
僕もオープン当初から足繁く通った。
この横浜にぎわい座で林家たい平が2004年から隔月開催で続けている独演会が「天下たい平」。
ここでたい平は毎回必ずネタ下ろし、もしくは蔵出しの演目を披露する。
「笑点」人気に胡坐をかかず、14年以上それを続けているのは立派だ。
4月8日に行なわれた第86回公演でのネタ下ろしは『しじみ売り』。
義賊・鼠小僧次郎吉を主役とする講談の一部を人情噺にしたもので、古今亭志ん生が得意とした。
今では立川志の輔が、志ん生とはまったく異なるオリジナル演出で磨き上げて十八番としている。
たい平の『しじみ売り』は志ん生の系統。
汐留の船宿にいた次郎吉が、病気の姉と母を養うためしじみを売りに来た少年の身の上話を聞き、自分が3年前、箱根の宿屋でイカサマ師に嵌められた旅芸者夫婦を救うべく、御金蔵から盗んだ小判を彼らに恵んだことが仇となったことを知る。
その旅芸者こそ少年の姉、連れの男は刻印のある小判を使おうとしたところをお縄になり、金の出所を明かさず牢に入れられたまま。
少年の姉と母が病の床に就いたのも、すべて自分のせいだと悔やむ次郎吉……。
志ん生の『しじみ売り』だと、次郎吉は彼らを救うため、手下を身代わりに立てて自首させるのだが、たい平はそこに一捻り加えた。
次郎吉が自ら名乗って出ようとすると、病床にある熊という弟分の男がそれを押しとどめ、「ここで死ぬか牢屋で死ぬかの違いだけだ、誰かの役に立って死にたい」と身代わりを買って出る。
これは良い工夫だ。
素直に「いい話だ」と思える。
2席目に演じたのは『替り目』。
去年8月にこの会でネタ下ろしした演目だが、その後全国で演り続ける中で大きく変化したという。
「その変わりようを聴いてほしい」というのが、これを演じた理由ということで、まずは人力車の件がないことに驚く。
なんと時代設定は現代だ。
酔っぱらった恐妻家の亭主がなかなか家に入ろうとせず、グダグダと独白を続けるのだが、これが堪らなく可笑しい。
時事ネタ満載、次から次へとギャグが飛び出す。
『替り目』という容れ物を借りた漫談みたいだ。
落語初心者も問答無用で笑わせる爆笑編。
「全国区」としての役割を熟知するたい平ならではの『替り目』に進化していた。
さすがだ。

・・・確かに、脂が乗り切っている感じはします。
もう「笑点」は卒業しても良いと思うのは、私だけでしょうか。
そもそも、笑点メンバーになる時、あまり素直に喜べなかったことを思い出します。
林家一門(根岸)では出色の存在だと思います。

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