歴史のロマン?
奈良の古刹に、貴重な「腹篭り」の仏像があるそうです。
奈良国立博物館が、法華寺が所蔵する鎌倉時代(13世紀)の文殊菩薩坐像をX線CTスキャナーで調べた結果、内部に経典とみられる巻物など約180点が納められているのを確認したと発表。
像は木造で高さ73センチ。
頭部に仏陀の舎利(遺骨)を納めたとされる舎利容器や巻物など約30点、胴部には約150点の巻物や紙の束などがあった。
取り出された形跡はなく、制作時に納められたとみられる。
こうした像内納入品は平安末期以降に多く見られ、他の例から紙の束には制作に関わった人々の名前などが書かれている可能性がある。
法華寺は奈良時代に光明皇后が創建、鎌倉時代に高僧叡尊が再建した。
寺では当面、納入品を取り出す予定はないといい、住職は「大切に後世に伝えたい」と話している。
・・・いやぁ、ロマンを感じますね。
「井戸の茶碗」では、仏像の中に50両が入っていましたが。
それにしても、スキャナーでこんなに鮮明に仏像の内部が分かるというのも驚きです。