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2018年5月 1日 (火)

玄翁(げんのう)

子別れのクライマックス場面のひとつ。
母親が亀ちゃんが握っていた100文銭の出所を白状させようと、「誰からもらったか正直に言わないと、この玄翁で頭を叩くよ!」と、亀ちゃんに迫る場面があります。
玄翁(げんのう)は、本来は鑿(のみ)を叩く、金槌は釘を打つもの。
小型の玄翁で釘を打つこともあったため、次第に混用されるようになったようです。
(江戸期以前は、鑿は木槌で叩いていたようですが・・・。)
さて、果たして、この場面は、玄翁が良いか、金槌が良いか・・・。
玄翁と金槌
六代目三遊亭圓生師匠は金槌で演じていたようです。
玄翁と金槌
これは、古今亭志ん生師匠に注意されたとか。
女が持つには玄翁は重くて大き過ぎると気がついたそうです。
志ん生師匠は、当然ながら 「ここにお父っつァんの置いてった金槌があるから、この金槌で頭ァ、たたき割るぞッ」 と言っています。
それに、玄翁より金槌の方が馴染みもあり、イメージしやすいか。
よし、私も「金槌」にしよう。

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